(世論調査)無党派層の動向と改革競争 | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

(世論調査)無党派層の動向と改革競争

下記の世論調査結果から次のことが読み解ける。

首都圏の支持政党なしの無党派層が次期衆院選の投票先として民主党に向かいつつある。

小沢氏辞任前の5月7日調査では、自民党21・8%、民主党25・4%、未定44・6%であったのが、今回の5月21日調査では、自民党23・2%、民主党38・2%、未定30・0%と大きく変化している。自民党は1・4ポイント増だが、民主党は12・8ポイントと急増している。未定が14・6ポイントと急減したが、その約9割が民主党に回ったことになる。未定の支持政党なしの無党派層の約3割が民主党を投票先としたのである。

ちなみに、05年の郵政総選挙の投開票日直前の同調査(9月1日)では、自民党36・8%、民主党20・4%、未定28・2%となっている。首都圏の無党派層が自民党に一挙に向かったとされる05年の郵政総選挙でも未定は28・2%なのである。

自民党が逆転勝利するには、この投票先を民主党に決めた無党派層12・8ポイントから7割の8ポイントを引き剥がし、自民党を投票先に変えなければならない。そのためには、「霞が関改革」競争で、民主党に勝たねばならないのである。「霞が関改革」競争とは、官主導を政治主導にする改革競争である。

民主党の鳩山代表は、「首相になって一番やりたいことは地域主権の国に変えることだ」と「霞が関改革」の覚悟を明示している。

自民党が、先ず、「霞が関改革」への覚悟を固めることが、次期衆院選の逆転勝利の要諦であることを自覚すべきである。(5月25日記)


(参照世論調査)新報道2001の5月21日調査の結果

「内閣支持率は3・0ポイント増の32・2%、不支持率4・2ポイント減の60・2%、わからないは1・2ポイント増の7・6%。

次に行われる衆院選挙では、どの党の候補者に投票したいですかは、自民党が1・4ポイント減の23・2%、民主党が7・4ポイント増の38・2%、公明党が0・8ポイント減の3・0%、共産党が0・2ポイント増の2・0%、社民党が0・4ポイント増の1・4%、国民新党が同じの0・0%、新党日本が0・2ポイント減の0・0%、無所属・その他が0・8ポイント増の1・6%、棄権が0・2ポイント増の0・6%、未定が6・6ポイント減の30・0%。

首相にふさわしいのはどちらだと思いますかは、麻生首相31・0%、鳩山代表44・0%、わからない25・0%。

次の総選挙後にどういう政権を期待しますかは、自民党中心の政権が前回(4月16日調査)に比べて、0・4ポイント減の14・6%、民主党中心の政権が8・4ポイント増の27・6%、自民・民主両党による大連立政権が0・8ポイント増の26・2%、自民・民主以外の新たな第3勢力による政権が2・6ポイント減の5・2%、知事など、地方の現状を把握した首長経験者中心の政権が6・0ポイント減の21・6%、わからないが0・2ポイント減の4・8%。

次の解散総選挙で何が争点になるべきだと考えますかは、経済対策47・2%、医療・年金問題30・2%、消費税9・4%、政治とカネ8・2%、世襲制限2・0%、わからない3・0%」