(世論調査)無党派層の支持取り付けが課題 | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

(世論調査)無党派層の支持取り付けが課題

下記の世論調査の結果から次のことが読み解ける。

内閣支持率と政党支持率と投票先の相関性についてである。

内閣支持率が5・9ポイント増になっても、それが自民党の政党支持率アップ、自民党の投票先アップとなっていないのであり、逆に、民主党の政党支持率、投票先がアップとなっている。

内閣支持率5・9ポイント増は現在の自民党支持層からの支持取り付けであり、新たな支持政党なしの無党派層からの支持取り付けでないからであろう。内閣支持率29・6%、自民党支持率29・4%、自民党投票先30・8%と30%前後で3者の数値が横一線で並んでいる。この30%支持率の横一線では、投票先で民主党に7・1ポイント差をつけられている。

小沢代表の続投辞めるべきだ65・5%の逆風が吹いているにもかかわらず、政党支持率で自民党に並び、投票先で7・1ポイントもリードしていることを直視しなければならない。

何故、支持政党なしの無党派層の一部が、民主党を支持し、民主党を投票先にしているのか。民主党が政権交代をすれば霞が関改革をやると約束し、それを信じているからではないか。この民主党に霞が関改革を期待している支持政党なしの無党派層の一部を、自民党が奪ってくるには、「霞が関改革」についての捨て身の覚悟が不可欠と考える。(4月30日記)



(世論調査)共同通信社の28,29日実施の全国電話世論調査の結果

「内閣支持率は前回(3月25,26日)に比べて5・9ポイント増の29・6%、不支持率は7・3ポイント減の56・2%、わからないが1・4ポイント増の14・2%。

支持する最も大きな理由は、他に適当な人がいないが10・6ポイント減の45・3%、経済政策に期待できるが8・4ポイント増の15・0%、首相を信頼するが4・2ポイント増の13・3%、自公連立内閣だからが0・7ポイント減の10・7%、政治改革に期待できるが1・3ポイント減の1・3%、税制改革に期待できるが0・8ポイント減の1・3%、行政改革に期待できるが2・0ポイント減の0・6%、その他が1・2ポイント増の1・2%、わからないが0・4ポイント減の1・5%。

支持しない最も大きな理由は、経済政策に期待が持てないが0・8ポイント減の28・7%、首相が信頼できないが4・2ポイント減の12・8%、政治改革に期待が持てないが2・4ポイント増の11・8%、首相の人柄が好きになれないが0・4ポイント増の9・3%、自公連立内閣だからが2・8ポイント増の7・7%、行政改革に期待が持てないが0・9ポイント減の6・3%、税制改革に期待ができないが0・9ポイント増の3・7%、その他が0・4ポイント減の0・5%、わからないが0・6ポイント増の1・4%。

政府の追加経済対策をどう思いますか、評価する38・6%、評価しない55・0%、わからない6・4%。

民主党の小沢代表の続投についてどう思いますか、続けてよいが0・7ポイント減の28・2%、辞めるべきだが1・1ポイント減の65・5%、わからないが1・8ポイント増の6・3%。

国会議員の世襲について問題があると思いますか、それとも問題はないと思いますか、問題がある61・2%、問題はない32・6%、わからない6・2%。

衆院解散の時期について、いつがよいと思いますか、補正予算の成立前のできるだけ早期に解散27・6%、補正予算の成立後に解散24・7%、サミット後の7月中旬以降に解散15・0%、解散せず、任期満了で選挙24・0%、わからない8・7%。

あなたは自民党が中心とする政権が続いた方がよいと思いますか、それとも民主党中心の政権に代わるのがよいと思いますか、あるいは自民党と民主党の連立政権がよいと思いますか、自民党中心の政権21・9%、民主党中心の政権35・9%、自民党と民主党の大連立による政権31・9%、わからない10・3%。

あなたは次の衆院選の比例代表ではどの政党に投票するつもりですか、自民党が0・3ポイント増の30・8%、民主党が3・8ポイント増の37・9%、公明党が1・2ポイント増の4・3%、共産党が1・6ポイント増の3・5%、社民党が0・5ポイント増の2・3%、国民新党が0・4ポイント減の0・2%、改革クラブが0・1ポイント増の0・1%、新党日本が0・2ポイント増の0・2%、その他の政党が同じの0・0%、わからないが7・3ポイント減の20・7%。

麻生首相と小沢代表を比べると、どちらが首相にふさわしいと思いますか、麻生首相が6・7ポイント増の39・8%、小沢代表が5・1ポイント減の26・1%、わからないが1・6ポイント減の34・1%。

あなたは、どの政党を支持しますか、自民党が0・3ポイント減の29・4%、民主党が1・3ポイント増の29・7%、公明党が1・2ポイント増の3・9%、共産党が1・3ポイント増の2・8%、社民党が0・8ポイント減の1・4%、国民新党が0・6ポイント減の0・3%、改革クラブが0・2ポイント減の0・0%、新党日本が0・2ポイント増の0・3%、その他の政党・政治団体が同じの0・0%、支持政党なしが1・3ポイント減の30・8%、わからないが0・8ポイント減の1・4%」