(世論調査)無党派層はまだ自民党に対して様子見である | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

(世論調査)無党派層はまだ自民党に対して様子見である

下記の調査結果から次の2点が読み解ける。

第1は内閣支持率についてである。

問題は、30%台に内閣支持率が乗っていないことである。理由は、追加経済対策への評価と評価しないの差が小さいことである。その原因は、11年以降の消費税大増税が待っているからではないか。今後、6月の骨太の方針への明記をめぐり論議がなされるが、その対応を麻生総理が誤ると、民意の消費税大増税への拒否反応によって、15兆円の追加経済対策効果が相殺され、内閣支持率が大きく押し下げられることになるものと思われる。

第2は、次に行われる衆院選ではどの政党の候補者に投票したいですか、についてである。

新報道2001で、自民党は、28・2%で、民主党の23・2%に5・0ポイント差をつけたが、未だ、セーフティ―リードではない。

毎日新聞の「次の衆院選で、自民党と民主党のどちらに勝ってほしいですか」では、自民党の32%に対して、民主党は42%である。支持政党なしの無党派層が未だ様子見であり、現段階では民主党に好意的だからである。

問題は、何故、無党派層が、15兆円の追加経済対策を打ち出しても、自民党に投票行動をしようとしないのか、である。これも消費税大増税とセットだからではないか。無党派層は、追加経済対策と霞が関改革とのセットを望んでいるのではないか。麻生総理と自民党が、霞が関改革を骨抜きにするのではなく、不退転の決意で改革を進める覚悟を明示すれば、無党派層は、05年、郵政民営化で投じたように、同じく自民党に投ずると思われる。(4月12日記)


(参照世論調査)毎日新聞(10,11日)と新報道2001(9日)の世論調査の結果

「毎日の内閣支持率は、前回(3月6,7日)に比べて、8ポイント増の24%、不支持率は10ポイント減の56%、わからないは2ポイント増の20%。

支持する理由は、首相の政策に期待できるからが10ポイント増の32%、自民党の首相だからが7ポイント減の31%、首相に親しみを感じるからが2ポイント減の21%、首相の指導力に期待できるからが8ポイント増の11%。

支持しない理由は、首相の政策に期待できないからが5ポイント増の41%、首相の指導力に期待できないからが6ポイント減の32%、首相に軽率なイメージがあるからが同じの19%、自民党の首相だからが2ポイント増の7%。

政党支持率は、自民党が1ポイント増の23%、民主党が2ポイント増の24%、公明党が2ポイント増の5%、共産党が同じの3%、社民党が同じの2%、国民新党が同じの1%、改革クラブが同じの0%、新党日本が同じの0%、その他の政党が1ポイント減の1%、支持政党なしが3ポイント減の40%。

北朝鮮のミサイルは日本にとって脅威だと思いますか、脅威だと思う79%、思わない19%、わからない2%。

北朝鮮のミサイル発射に対し、政府は新しい国連決議や追加の経済制裁など厳しい対応を主張しています。こうした日本の外交姿勢を評価しますか、評価する76%、評価しない20%、わからない4%。

民主党の小沢代表は、政治資金規正法違反で公設秘書が起訴された後も代表を当面続ける考えを表明しました。次の衆院選に向けて小沢代表はどうすべきだと思いますか、代表として衆院選に臨むべきだ23%、衆院選前に辞めるべきだ33%、直ちに辞めるべきだ39%、わからない5%。

民主党は小沢代表の続投を、党として了承しました。この民主党の対応に納得できますか、納得できる30%、納得できない66%、わからない4%。

麻生首相は衆院の解散・総選挙より、補正予算の成立を優先する考えを示しています。解散・総選挙をいつ行うべきだと思いますか、直ちに行うべきだ32%、補正予算の成立後に行うべきだ47%、任期いっぱいまで必要はない16%、わからない5%。

麻生首相と小沢代表のどちらが首相にふさわしいと思いますか、麻生首相が11ポイント増の21%、小沢代表が1ポイント減の12%、どちらもふさわしくないが11ポイント減の62%、わからないが1ポイント増の5%。

次の衆院選で、自民党と民主党のどちらに勝ってほしいですか、自民党が3ポイント増の32%、民主党が2ポイント増の42%、その他の政党が4ポイント減の19%、わからないが1ポイント減の7%。

定額給付金を評価しますか、評価する39%、評価しない56%、わからない5%。政府は、ETCを装備した乗用車などに限定して原則、土日と祝日の高速道路料金を上限1000円に値下げしました。評価しますか、しませんか、評価する51%、評価しない44%、わからない5%」。

「新報道2001の内閣支持率は、前回(4月2日)に比べて、1・8ポイント増の29・8%、不支持率は同じの65・2%、わからないが1・8ポイント減の5・0%。

次に行われる衆院選では、どの党の候補者に投票したいですか、自民党が1・6ポイント増の28・2%、民主党が0・2ポイント増の23・2%、公明党が1・4ポイント増の4・8%、共産党が0・8ポイント減の2・2%、社民党が0・4ポイント増の0・8%、国民新党が0・2ポイント増の0・4%、新党日本が同じの0・0%、無所属・その他が同じの1・4%、棄権が0・2ポイント増の1・0%、未定が4・2ポイント減の38・0%。

政府は、10日追加経済政策を正式発表します。これには、低公害車買い替えへの助成金、省エネ家電購入に対し5%から10%のポイント還元などが盛り込まれています。あなたはこれを評価しますか、評価する48・0%、評価しない43・2%、わからない8・8%。

あなたは、解散・総選挙はどの時期にするのが望ましいと思いますか、直ちに27・2%、補正予算成立後38・8%、任期満了19・8%、景気が回復してから11・2%、わからない3・0%。

北朝鮮に対し、政府は追加制裁を検討しています。あなたは北朝鮮への制裁を強化すべきだと思いますか、強化すべき78・8%、強化する必要はない16・8%、わからない4・4%」。