(世論調査)この内閣支持率反転をいかに自力反転上昇基調に転換できるか | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

(世論調査)この内閣支持率反転をいかに自力反転上昇基調に転換できるか


以下の調査結果から次の2点が読み解ける。

第1に内閣支持率についてである。

朝日で、8ポイント増の22%、日経・テレビ東京で10ポイント増の25%、新報道2001で8・6ポイント増の26・6%といずれも8ポイント以上の急反発をしている。理由は、「首相にふさわしいのは」で、麻生総理がふさわしいが増え、小沢氏がふさわしいが減っているからである。

朝日調査では、麻生総理が8ポイント増の30%、小沢氏が6ポイント減の26%、わからないが2ポイント減の44%。新報道2001では、麻生総理が10・0ポイント増の33・8%、小沢氏が6・0ポイント減の26・0%、わからないが4・0ポイント減の40・2%(*日経・テレビ東京調査なし)。

小沢氏と比較して、ふさわしいが朝日で8ポイント増がそのまま内閣支持率8ポイント増に、新報道2001では10・0ポイント増の約9割が内閣支持率8・6ポイント増にとなっている。小沢氏の敵失が急反発の理由である。問題は、この内閣支持率反転をいかに自力反転上昇基調に転換できるか、である。

第2は、次期衆院選の投票先についてである。

朝日では、自民党24%→27%、民主党36%→31%、未定28%→31%。日経・テレビ東京では、自民党26%→28%、民主党42%→31%、未定11%→15%。新報道2001では、自民党18・0%→24・8%、民主党26・4%→25・6%、未定44・0%→39・2%となっている。

いずれも、民主党がいまだ優位である。民主党には、小沢氏の続投に反対が朝日で63%、日経・テレビ東京で64%、新報道2001で50・8%との逆風が吹いているにもかかわらず、自民党が逆転できていない事実を直視すべきである。理由は、民主党に30%前後の岩盤支持層ができているからである。

朝日の民主党の政党支持率は20%であるが、投票先は31%に、日経・テレビ東京の民主党支持率は30%で、投票先は31%となっている。この民主党の30%前後の岩盤支持層を凌駕するには、自民党が持っていた40%の岩盤支持層を取り戻すことである。小泉構造改革は正しかった40%の支持層を自民支持に、自民党への投票行動に回帰させることである。(3月30日記)

(世論調査)朝日(28,29日)、日経とテレビ東京共同(27-29日)、新報道2001(3月26日)の世論調査の結果が発表された。

「朝日の内閣支持率は、前回(7,8日)に比べて、8ポイント増の22%、不支持率は6ポイント減の64%、わからないは2ポイント減の14%。

政党支持率は、自民党が5ポイント増の27%、民主党が2ポイント減の20%、公明党が1ポイント減の2%、共産党が同じの3%、社民党が同じの1%、国民新党が同じの0%、改革クラブが同じの0%、新党日本が同じの0%、他の政党が同じの0%、支持政党なしが同じの41%、わからないが2ポイント減の6%。

できるだけ早く衆議院を解散して、総選挙を実施すべきだと思いますか、急ぐ必要はないと思いますか、できるだけ早く実施すべきだが4ポイント減の53%、急ぐ必要はないが4ポイント増の36%、わからないが同じの11%。

仮に、いま、総選挙の投票をするとしたら、比例区ではどの政党に投票したいと思いますか、自民党が3ポイント増の27%、民主党が5ポイント減の31%、公明党が1ポイント減の3%、共産党が同じの5%、社民党が同じの2%、国民新党が同じの0%、改革クラブが同じの0%、新党日本が同じの0%、他の政党が同じの1%、わからないが3ポイント増の31%。

今後も、自民党を中心とした政権が続くのがよいと思いますか、民主党を中心とした政権に代わるのがよいと思いますか、自民党中心の政権が5ポイント増の29%、民主党中心の政権が3ポイント減の42%、わからないが同じの29%。

麻生首相と小沢代表では、どちらが首相にふさわしいと思いますか、麻生首相が8ポイント増の30%、小沢代表が6ポイント減の26%、わからないが2ポイント減の44%。

民主党の小沢代表の秘書が、西松建設の違法な企業献金問題で逮捕・起訴されました。小沢さんはこの問題について十分に説明をしていると思いますか、説明は不十分だと思いますか、十分だ7%、不十分だ86%、分からない7%。

小沢さんは、民主党の代表を続ける方がよいと思いますか、辞める方がよいと思いますか、続ける方がよいが2ポイント減の24%、辞める方がよいが6ポイント増の63%、わからないが4ポイント減の13%。

小沢代表の政治献金をめぐる問題で、あなたの民主党に対する印象はよくなり増しか、悪くなりましたか、変わりませんか、よくなったが同じの1%、悪くなったが6ポイント増の40%、変わらないが6ポイント減の50%。

小沢さんは、「衆議院選挙が迫っているこの時期に、前例のない形で秘書が逮捕・起訴されたのは納得がいかない」として、検察の対応を批判しています。小沢さんのこの主張に納得できますか、納得できる22%、納得できない65%、わからない13%」。

「日経とテレビ東京の共同の内閣支持率は、前回(2月)に比べて、10ポイント増の25%、不支持率は13ポイント減の67%、わからないは3ポイント増の8%。

支持または好意を持つ政党は、自民党が1ポイント減の33%、民主党が5ポイント減の30%、公明党が1ポイント増の4%、共産党が1ポイント増の5%、社民党が同じの1%、国民新党が同じの0%、改革クラブが同じの0%、新党日本が同じの0%、その他の政党が1ポイント増の1%、支持政党なしが1ポイント増の18%、わからないが3ポイント増の8%。

西松建設の巨額献金事件で秘書が起訴された民主党の小沢代表について、続投は妥当だ22%、辞任すべきだ64%、わからない14%。

支持層別の内訳は、民主支持層では、続投39%、辞任49%、無党派層では続投14%、辞任65%、自民支持層では続投16%、辞任77%。

辞任すべき理由は、説明に納得がいかない40%、秘書が起訴されたら辞めるのが当然だ36%、民主党は小沢氏では衆院選を戦えない20%。

次期衆院選の比例代表の投票先は、自民党が2ポイント増の28%、民主党が11ポイント減の31%、未定が4ポイント増の15%。

これからの首相にふさわしい人は、舛添要一13%、岡田克也8%、石原伸晃8%、与謝野馨7%、小池百合子7%、菅直人6%、麻生太郎6%、小沢一郎5%、前原誠司4%、鳩山由紀夫3%、その他・わからない33%。

衆院解散・総選挙をいつ実施すべきか、今春の予算成立後49%、今夏の通常国会終盤10%、9月の衆院議員の任期満了まで28%、分からない13%。

政府・与党がまとめる追加経済対策と、衆院解散・総選挙のどちらを優先すべきか、追加経済対策45%、解散・総選挙43%。

北朝鮮のミサイル発射に対する政府の方針に、賛成77%、反対13%。

今の政治を信頼できるか、信頼できる14%、信頼できない76%。信頼できない理由は(複数回答)、国民の意思が反映されていない53%、日本の将来像を示していない36%、信頼できる政治家がいない35%、政治資金の処理が不透明35%、政策の実行に時間がかかる33%」。

「新報道2001の内閣支持率は、前回(3月19日)に比べて、8・6ポイント増の26・6%、不支持率は7・4ポイント減の66・6%、わからないは1・2ポイント減の6・8%。

次に行われる衆院選では、どの党の候補者に投票したいですか、自民党が6・8ポイント増の24・8%、民主党が0・8ポイント減の25・6%、公明党が同じの4・2%、共産党が0・2ポイント増の3・4%、社民党が0・6ポイント増の0・6%、国民新党が0・2ポイント減の0・0%、新党日本が同じの0・0%、無所属・その他が1・6ポイント減の0・8%、棄権が0・2ポイント減の1・4%、未定が4・8ポイント減の39・2%。

首相にふさわしいのはどちらだと思いますか、麻生首相が前回(3月12日)に比べて10・0ポイント増の33・8%、小沢代表が6・0ポイント減の26・0%、わからないが4・0ポイント減の40・2%。

次の総選挙後にどういう政権を期待しますか、自民党中心の政権が前回(3月12日)に比べて2・6ポイント増の18・0%、民主党中心の政権が1・0ポイント増の26・2%、自民・民主両党による大連立政権が0・2ポイント減の34・6%、自民、民主以外の新たな第3勢力による政権が1・6ポイント減の16・2%、わからないが1・8ポイント減の5・0%。

小沢代表は、公設第1秘書の起訴を受けて、代表続投を決めました、あなたはどう考えますか、続投を支持する14・4%、即座に代表を辞めるべき50・8%、新たな疑惑が出た場合、代表を辞めるべき32・0%、わからない2・8%」。