(世論調査)先に「古い自民党」的体質を壊すのはどちらか | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

(世論調査)先に「古い自民党」的体質を壊すのはどちらか


毎日新聞の調査結果から次の2点が読み解ける。

第1は、内閣支持率についてである。

前回調査(2月21,22日)に比べて、5ポイント増の16%、不支持率は7ポイント減の66%と反転上昇したが、小沢氏の敵失によるものであろう。支持政党別の内訳をみると、自民支持層は9ポイント増の44%、公明支持層も6ポイント増の42%だが、無党派層は2ポイント増の7%にとどまっている。また、首相の指導力に期待できるからが6ポイント減の3%、首相の政策に期待できるからが9ポイント減の22%となっている。

自力反転上昇基調にするには、無党派層の支持率7%を、少なくとも30%台にまでアップしなければならず、そのためは無党派層が離反した理由である「古い自民党」に回帰するという逆コースを止めて、「新しい自民党」にベクトルを定めることである。

第2に、政党支持率についてである。

自民党支持率が2ポイント増の22%、民主党支持率が7ポイント減の22%、支持政党なしが1ポイント増の43%となっている。小沢氏の敵失によって民主党支持率が7ポイント減になったが、支持政党なしが、両党の支持率の合計44%とほぼ同じ43%もある。

具体的な衆院選での投票先を見ても、自民党20%、民主28%、わからない34%となっている。民主党の投票先から10ポイント前後が、わからないに回ったている。支持政党なしの無党派層43%、その8割が、投票先が未定といえよう。

自民党と民主党の「古い自民党」的体質を先に壊した方に、無党派層は投票行動すると思われる。05年の郵政総選挙で小泉自民党に投じたようにである。(3月8日記)

(参照記事)毎日新聞の3月6,7日の全国世論調査結果

「内閣支持率は、前回(2月21,22日)に比べて5ポイント増の16%、不支持率は7ポイント減の66%、わからないは3ポイント増の17%。

支持する理由は、自民党の首相だからが12ポイント増の38%、首相に親しみを感じるからが1ポイント減の23%、首相の政策に期待できるからが9ポイント減の22%、首相の指導力に期待できるからが6ポイント減の3%。

支持しない理由は、首相の指導力に期待できないからが6ポイント減の38%、首相の政策に期待できないからが5ポイント増の36%、首相に軽率なイメージがあるからが同じの19%、自民党の首相だからが同じの5%。

政党支持率は、自民党が2ポイント増の22%、民主党が7ポイント減の22%、公明党が同じの3%、共産党が1ポイント増の3%、社民党が1ポイント増の2%、国民新党が1ポイント増の1%、改革クラブが同じの0%、新党日本が同じの0%、その他の政党が1ポイント増の2%、支持政党なしが1ポイント増の43%。

民主党の小沢代表の公設秘書が政治資金規正法違反の疑いで逮捕されました。小沢代表は「法にのっとっている。やましいことはない」と説明しましたが、小沢代表の説明に納得できますか、できませんか、納得できる12%、納得できない79%、わからない9%。

今回の事件で小沢代表が民主党の代表を辞めるべきだと思いますか、辞めるべきだ57%、辞める必要はない33%、わからない10%。

今回の事件を、次の衆院選で投票する際の判断材料にしますか、する43%、しない51%、わからない6%。

次の衆院選で、自民党と民主党のどちらに勝ってほしいですか、自民党が7ポイント増の29%、民主党が9ポイント減の40%、その他の政党が7ポイント増の23%、わからないが3ポイント減の8%。

麻生首相と民主党の小沢代表のどちらが首相にふさわしいと思いますか、麻生首相が2ポイント増の10%、小沢代表が12ポイント減の13%、どちらもふさわしくないが12ポイント増の73%、わからないが2ポイント減の4%。

解散・総選挙をいつ行うべきだと思いますか、直ちに行うべきだ30%、来年度予算成立後の4月ごろ33%、今年夏ごろ11%、任期一杯まで必要はない18%、わからない8%。

今、衆院選が実施されるとしたら、比例代表でどの政党に投票しますか、自民党20%、民主党28%、公明党4%、共産党4%、社民党2%、国民新党1%、改革クラブ0%、新党日本0%、その他の政党2%、わからない34%」