(世論調査)いまの自民党は「新しい自民党」か、「古い自民党」か | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

(世論調査)いまの自民党は「新しい自民党」か、「古い自民党」か


下記の調査結果から次の2点が読み解ける。

第1は、内閣支持率についてである。

内閣支持率が2・4ポイント増となったが、不支持率が依然、80%もある。

民意の8割が不支持であり、解散・総選挙の時期について、直ちに35%と予算成立後が46%をあわせれば、予算成立後解散を求める声は81%ということになる。予算成立までは、政権継続を民意が容認するということを意味している。

さらに、民意は、その予算成立後、内閣改造(58・0%)であり、他方、また、現段階では新総裁で解散・総選挙するべきは24・4%である。

この新総裁への期待値は、総裁選が俎上にあがっていない現段階で、下馬評にあがっている候補者への期待値の合値とみるべきであろう。また、選挙で自民党が延命するためという党利党略で新総裁を選ぶことへの反感もあるかもしれない。

第2は、次期衆院選の投票先についてである。

自民党が3・4ポイント増の17・2%、民主党が2・0ポイント減の35・0%であり、依然ダブルスコア差がついている。ただ、救いは、未定が40・4%もあることである。支持政党なしの無党派層が様子見で、民主党に回っていない。

理由は、1月22日の同調査で、小泉構造改革は正しかった40・6%が、支持政党なしの無党派層と重なるからである。郵政民営化見直しで、国民新党と政策協定を結ぶ民主党に、小泉構造改革は正しかった40・6%の無党派層は、投票行動したくないであろう。

だからこそ、いまの自民党は「新しい自民党」なのか、「古い自民党」なのかは、極めて重要な問題なのである。(3月2日記)



(参照世論調査)新報道2001(2月26日調査の結果)

「内閣支持率は、前回(2月19日)に比べて、2・4ポイント増の13・8%、不支持率は2・8ポイント減の80・2%、わからないは0・4ポイント増の6・0%。

次に行われる衆院選挙では、どの党の候補者に投票したいですか。自民党が3・4ポイント増の17・2%、民主党が2・0ポイント減の35・0%、公明党が1・4ポイント減の3・2%、共産党が0・6ポイント減の2・0%、社民党が0・8ポイント増の1・2%、国民新党が同じの0・0%、新党日本が同じの0・0%、無所属・その他が1・2ポイント減の0・2%、棄権が0・2ポイント減の0・8%、未定が1・2ポイント増の40・4%。

先日、閣僚が予算成立後の内閣改造について言及しました。あなたはどう思いますか、改造すべき58・0%、改造すべきではない32・6%、わからない9・4%。

現在、自民党内では麻生降ろしが本格化してきています、あなたはどう考えますか、麻生首相で解散総選挙するべき66・2%、新総裁で解散総選挙するべき24・4%、わからない9・4%。

あなたは、解散・総選挙はどの時期にするのが望ましいと思いますか、直ちにが6・4ポイント減の35・0%、予算成立後が7・0ポイント増の46・0%、景気が回復してからが0・6ポイント増の7・2%、任期満了が1・4ポイント増の10・6%、わからないが2・6ポイント減の1・2%」。