(世論調査)「霞が関改革」の後退路線と「遅すぎて小さすぎる景気対策」の組み合わせは国民にとって最 | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

(世論調査)「霞が関改革」の後退路線と「遅すぎて小さすぎる景気対策」の組み合わせは国民にとって最


下記の世論調査結果から次のことが読み解ける。

小泉構造改革路線を評価する44・2%を取り戻すことが、内閣支持率反転上昇、次期衆院選勝利の要諦である。

今回、内閣支持率11・4%になったが、その自民党支持層、無党派層の内訳は、次のようになっている。自民党支持層は政権発足当初の81・7%から31・5%に、無党派層は30・3%から4・8%に、激減している。自民党支持層の31・5%、無党派層の4・8%の支持しかないから、内閣支持率11・4%なのである。

問題は、自民党支持層の50・2ポイント、無党派層の25・5ポイントが麻生政権から離反した理由である。小泉構造改革路線を評価する44・2%の支持層が離反したからである。「郵政民営化は賛成ではなかった」発言に象徴される小泉構造改革路線の後退を見て、小泉以前の旧い自民党に先祖返りしていると嫌われたからである。

では、この小泉構造改革路線を評価する44・2%は、民主党支持に回ったのかである。政党支持率を見れば、民主党に回った形跡はなく、支持政党なし37・8%に、その44・2%の大半が回っているとみられる。

一方、次期衆院選後に期待するのはどんな政権かで、自民党を中心17・7%、民主党を中心35・4%、自民・民主両党が参加する大連立政権40・6%となっているが、小泉構造改革路線を評価する44・2%は、自民中心、民主党中心でもない、大連立政権を期待していると読み解けるのである。

小泉構造改革路線を進化発展させるために、自民、民主に分在している改革勢力は、党利党略で泥仕合を演ずるのではなく、良く話し合い、国民目線で協力すべきとの意味であると読み取れる。

そして、改革路線発展線上に、郵政民営化を含む「霞が関改革」と、「最高の景気対策」の2本柱の具体策を提示し、直ちに実施するとの約束をすることが、次期衆院選に向けた王道となる。反対に、郵政民営化を含む「霞が関改革」の後退路線と、「遅すぎて小さすぎる景気対策」の組み合わせは、国民にとって最悪の選択となる。(2月24日記)



(参照世論調査)産経・FNN合同世論調査(21,22日)の結果

「内閣支持率は、前回(1月10,11日)に比べて、6・8ポイント減の11・4%、不支持率は8・8ポイント増の80・2%、わからないは、2・0ポイント減の8・4%。

政党支持率は、自民党が1・5ポイント減の21・9%、民主党が0・7ポイント減の25・9%、公明党が1・2ポイント減の3・7%、共産党が1・3ポイント増の4・2%、社民党が0・1ポイント減の1・2%、国民新党が同じの0・5%、改革クラブが0・1ポイント減の0・1%、新党日本が同じの0・1%、その他の政党が0・1ポイント増の1・3%、支持政党なしが0・1ポイント増の37・8%。

麻生政権で、次のものを評価するか、

<首相の指導力>評価するが3・1ポイント減の7・0%、評価しないが2・4ポイント増の87・5%、わからないが0・7ポイント増の5・5%。

<景気対策>評価するが1・7ポイント減の10・3%、評価しないが1・8ポイント増の82・1%、わからないが0・1ポイント減の7・6%。

<外交政策>評価するが0・5ポイント減の19・0%、評価しないが2・2ポイント増の61・5%。

<公務員制度改革をめぐる対応>評価する13・8%、評価しない66・2%、わからない20・0%。

<中川前財務相辞任への対応>評価する26・5%、評価しない66・6%、わからない6・9%。

麻生政権に期待する政策は、景気対策が1・3ポイント増の26・2%、医療、年金などの社会保障が0・1ポイント減の24・3%、財政の無駄遣いの見直しが1・1ポイント増の23・8%、食の安全などの消費者対策が0・1ポイント減の5・5%、消費税などの税制改革が0・2ポイント減の4・3%、地球温暖化対策が0・7ポイント増の2・3%、郵政民営化の見直し2・3%、北朝鮮問題の解決が1・8ポイント減の2・2%、北方領土問題の解決1・5%、わからないが1・9ポイント増の7・6%。

中川前財務相の記者会見での失態などについての責任の取り方を、評価する35・8%、評価しない60・3%、わからない3・9%。

小泉政権が進めた「構造改革」をどのように評価するか、全面的に評価している3・0%、おおむね評価している41・2%、あまり評価していない38・1%、全く評価していない15・5%、わからない2・2%。

定額給付金の給付が決まれば受け取るか、思うが2・3ポイント増の87・1%、思わないが1・9ポイント減の9・5%、わからないが0・4ポイント減の3・4%。

定額給付金の給付が決まれば麻生首相も受け取るべきだ、思う46・8%、思わない39・9%、わからない13・3%。

与野党の政治家で、今の日本の首相に一番ふさわしいのは、小沢一郎が0・2ポイント増の13・4%、小泉純一郎が2・0ポイント減の7・9%、与謝野馨が4・2ポイント増の6・8%、石原伸晃が1・1ポイント増の6・2%、舛添要一が0・1ポイント減の5・4%、渡辺喜美が3・2ポイント減の5・1%、石破茂が4・3ポイント増の4・3%、小池百合子が0・5ポイント減の3・8%、麻生太郎が2・5ポイント減の3・4%、菅直人が1・6ポイント減の3・2%、鳩山由紀夫が0・3ポイント増の2・2%、鳩山邦夫が1・3ポイント増の1・3%、野田聖子が0・8ポイント増の0・8%、その他の与党議員が0・3ポイント増の2・2%、その他の野党議員が0・2ポイント増の3・1%、ふさわしい人はいないが0・4ポイント増の26・1%、わからないが0・6ポイント増の4・8%。

麻生首相と小沢代表を比べると、

<信頼できるのは>麻生首相が9・8ポイント減の23・6%、小沢代表が1・0ポイント減の43・8%、わからないが10・8ポイント増の32・6%。

<政策がよいのは>麻生首相が4・5ポイント減の19・9%、小沢代表が5・3ポイント増の45・2%、わからないが9・8ポイント増の34・9%。

与党内で浮上する次期衆院選前の首相交代論をどう思うか、麻生首相が衆院選前に退陣し、新首相で衆院選を行うべきだ36・6%、麻生首相で衆院選を行い、結果を受けて首相を選ぶべきだ57・9%、わからない5・5%。

現在の雇用不安の影響を受けていると感じるか、感じるが15・4ポイント増の53・2%、感じないが19・0ポイント減の41・8%、わからないが3・6ポイント増の5・0%。

米国のオバマ政権に期待するか、期待する81・2%、期待しない10・9%、わからない7・9%。

麻生首相の自民党総裁としての1期目の任期は今年秋までだが、麻生政権はどれくらい続くと思うか、次の衆院選の前に交代が18・6ポイント増の44・3%、衆院選の結果を受けて交代が12・5ポイント減の34・9%、今年の秋の任期いっぱいで交代が3・9ポイント減の16・2%、今年の秋以降も続くが2・8ポイント減の2・2%、わからないが0・6ポイント増の2・4%。

次期衆院選はいつごろが適切だと思うか、今すぐ25・2%、予算成立後、今年前半54・8%、任期満了か今年後半16・0%、わからない4・0%。

次の衆院選の比例区ではどの政党に投票するか、自民党が3・2ポイント減の25・8%、民主党が1・4ポイント増の42・9%、公明党が0・6ポイント減の4・9%、共産党が0・6ポイント増の5・2%、社民党が0・2ポイント増の1・8%、国民新党が同じの1・2%、改革クラブが0・1ポイント増の0・1%、新党日本が0・2ポイント減の0・0%、その他の政党が0・9ポイント減の6・5%、わからないが2・6ポイント増の11・6%。

次期衆院選後に期待するのはどんな政権か、自民党を中心17・7%、民主党を中心35・4%、自民・民主両党が参加する大連立政権40・6%、わからない6・3%」