(世論調査)党勢転換のチャンスを正しくつかもう | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

(世論調査)党勢転換のチャンスを正しくつかもう


以下の調査結果から次の2点が読み解ける。

第1は内閣支持率についてである。

前回調査(7,8日)からわずか10日で、内閣支持率が4・7ポイント減の13・4%、不支持率が5・7ポイント増の76・6%となったが、危機管理能力への不信感にどう応えることができるか。

第2は、自民党の党勢復調気配と民主党の党勢頭打ちについてである。

10日間で、内閣支持率は4・7ポイント減、不支持率は5・7ポイント増となったが、自民党中心の政権は2・2ポイント増の28・1%、民主党中心の政権は1・9ポイント減の53・4%に、投票先で、自民党が0・9ポイント増の23・9%、民主党が2・7ポイント減の40・2%、政党支持率で、自民党が3・5ポイント増の27・2%、民主党が2・1ポイント増の33・6%となっている。

内閣支持率が、4・7ポイント減の13・4%とワースト記録を更新したのに、自民党の党勢が復調気配を示したのは、先週の小泉元総理の発言を契機として改革政党への期待感が復活してきたこと、そして、自民支持層のコアである保守層に民主党への政権交代への強い危機意識が表れたことが考えられる。

党勢から見れば自民党は大底を打たせ、民主党はバブルが崩れ始める可能性が出てきた。この党勢転換のチャンスを自民党が正しくつかむことができるか。そのことが予算の衆院通過後の自民党に問われることになる。党勢転換のチャンスを正しくつかみ、自民党支持層のコアである保守層と改革支持の無党派層をブリッジする「新しい自民党」を再構築することは、可能である。(2月19日記)


(参考世論調査)共同通信・緊急世論調査(17,18日)の結果

「内閣支持率は、前回(7,8日)に比べて、4・7ポイント減の13・4%、不支持率は5・7ポイント増の76・6%、わからないは1・0ポイント減の10・0%。

支持する最も大きな理由を1つ、他に適当な人がいないが7・0ポイント減の44・4%、首相を信頼するが7・8ポイント増の21・7%、外交に期待できるが5・5ポイント増の10・2%、自公連立内閣だからが1・7ポイント増の8・8%、税制改革に期待できるが2・2ポイント増の4・1%、行政改革に期待できるが1・6ポイント減の2・6%、経済政策に期待できるが5・9ポイント減の2・5%、政治改革に期待できるが0・7ポイント減の0・7%、首相に指導力があるが1・9ポイント減の0・0%、その他が0・3ポイント増の2・9%、わからないが0・4ポイント減の2・1%。

支持しない最も大きな理由を1つ、首相に指導力がないが2・6ポイント増の28・4%、首相が信頼できないが7・1ポイント増の23・6%、経済政策に期待が持てないが7・1ポイント減の21・2%、首相の人柄が好きになれないが2・0ポイント増の8・4%、政治改革に期待が持てないが2・4ポイント減の5・4%、行政改革に期待が持てないが2・1ポイント減の3・9%、自公連立内閣だからが0・5ポイント減の3・7%、税制改革に期待が持てないが0・1ポイント減の1・7%、その他が0・2ポイント減の0・3%、わからないが1・1ポイント増の2・8%。

中川前財務相・金融担当相が責任をとり、辞任しましたが、どう思いますか、辞任は当然だ84・1%、辞任しなくてよい12・8%、わからない3・1%。

中川氏を任命した麻生首相の任命責任はどの程度あると思いますか、大いに責任がある33・7%、ある程度責任がある47・1%、あまり責任はない14・8%、まったく責任はない3・1%、わからない1・3%。

与党は、定額給付金を支給するための法案を衆院の3分の2の賛成で再可決して成立させる方針ですが、この方針に賛成ですか、反対ですか、賛成29・9%、反対61・3%、わからない8・8%。

衆院解散の時期について、いつがよいと思いますか、今すぐにが0・9ポイント増の23・9%、09年度予算が成立したのちの4月頃が2・8ポイント増の38・8%、通常国会が終わる6月ごろが3・8ポイント減の10・4%、解散しないで9月の任期満了が3・1ポイント減の13・2%、わからないが1・6ポイント減の5・6%。

自民党が中心となる政権が続くのがよいと思いますか、それとも民主党が中心となる政権に代わるのがよいと思いますか、自民党中心の政権が2・2ポイント増の28・1%、民主党の中心の政権が1・9ポイント減の53・4%、わからないが0・3ポイント減の18・5%。

次の衆院選の比例代表ではどの政党に投票するつもりですか、自民党が0・9ポイント増の23・9%、民主党が2・7ポイント減の40・2%、公明党が0・5ポイント増の3・9%、共産党が1・8ポイント減の3・2%、社民党が2・9ポイント増の3・8%、国民新党が0・9ポイント増の1・5%、改革クラブが同じの0・0%、新党日本が0・5ポイント減の0・1%、その他の政党・政治団体が同じの0・0%、わからないが、0・2ポイント減の23・4%。

麻生首相と小沢代表を比べると、どちらが首相にふさわしいと思いますか、麻生太郎が2・8ポイント減の20・4%、小沢一郎が2・6ポイント増の46・4%、わからないが0・2ポイント増の33・2%。

どの政党を支持しますか、自民党が3・5ポイント増の27・2%、民主党が2・1ポイント増の33・6%、公明党が0・5ポイント増の3・5%、共産党が2・9ポイント減の2・8%、社民党が1・9ポイント増の3・0%、国民新党が0・6ポイント増の1・0%、改革クラブが0・1ポイント増の0・1%、新党日本が0・4ポイント減の0・0%、その他の政党・政治団体が同じの0・0%、支持政党なしが7・6ポイント減の25・7%、わからないが2・2ポイント増の3・1%」。