(世論調査)次期衆院選に勝利する要諦 | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

(世論調査)次期衆院選に勝利する要諦

下記の世論調査結果から次の2点が読み解ける。

第1は内閣支持率についてである。主要メディアの世論調査で、内閣支持率が、初めて、日本テレビ調査で、10%を割り込んだ。森政権の01年2月調査以来のことである。

原因は、同調査の「麻生総理の『郵政民営化には賛成ではなかった』『総選挙の時には、ほとんどの人が4分社化などは知らなかった』発言について、適切な発言だったと思いますか、思いませんか」の設問に対する、思わない82・3%にある。民意の8割超が、不適切な発言としたからである。

新報道2001の「首相の郵政民営化見直し発言についてどう思いますか」の設問で、見直すなら即座に解散26・2%とある。見直すべきではない37・6%と合わせて63・8%が、見直しに反対であるが、即座に解散26・2%とは、05年の民意を否定したことへの怒りに等しい。この民意の怒りが、民意の8割超の不適切な発言の核心にあるのではないか。内閣支持率を反転上昇させるには、05年の民意との約束を守ると改めて、民意に約束することが大事だと思う。

第2に、今、総理大臣として最もふさわしいのは誰かについてである。

日本テレビ調査で、小沢一郎15・6%、小泉純一郎13・7%、麻生太郎3・5%・・わからない53・3%となっている。引退を表明している小泉元総理が、小沢代表に1・9ポイント差の2位となっていることを注視すべきである。内閣支持率が1ケタとなったのだから、政権交代を主張する小沢氏が、総理大臣として最もふさわしいとして、断トツ1位に選ばれなければならないのに、そうなってないのは、民意に政権交代期待が高まっていないのと同義である。

自民党が次期衆院選に勝つ勝利の方程式がここにある。小泉再登板を期待する民意とは、「小泉構造改革支持層」であるから、新報道2001の1月22日調査で「小泉構造改革は正しかった」とする40%がそれである。その支持層を核にして、小泉構造改革路線の先へ向えば、支持層は60%を超えるのである。このベクトルに沿って新しい自民党をつくることが、次期衆院選に勝つ要諦となる。(2月16日記)


(参照世論調査)日本テレビ(13-15日)と新報道2001(12日)の世論調査の結果が発表された。

「日本テレビの内閣支持率は、前回(1月16-18日)に比べて7・7ポイント減の9・7%、不支持率は6・9ポイント増の76・2%、わからないは0・8ポイント増の14・1%。

支持している政党は(支持政党がないとき→強いて挙げればどの政党ですか)、自民党が0・9ポイント増の31・6%、民主党が3・6ポイント増の31・1%、公明党が1・2ポイント増の3・7%、共産党が0・4ポイント増の2・3%、社民党が0・8ポイント減の0・7%、国民新党が0・2ポイント減の0・0%、新党日本が同じの0・0%、改革クラブが同じの0・0%、その他が0・2ポイント減の0・0%、支持政党なしが7・2ポイント減の24・5%、わからないが2・0ポイント増の6・1%。

次の衆院選挙を、いつ頃までに行うべきだと思いますか、すぐに行うが0・9ポイント増の31・6%、予算成立の春頃が1・6ポイント減の35・8%、通常国会が閉会する6月頃が2・7ポイント増の13・2%、9月の任期満了が1・8ポイント減の13・4%、わからないが0・1ポイント減の6・1%。

次の衆院選で、自民党を中心とする与党と、民主党を中心とする野党とでは、どちらに議席を伸ばして欲しいと思いますか、自民党を中心とする与党が3・0ポイント減の26・2%、民主党を中心とする野党が1・1ポイント減の51・9%、わからないが、3・5ポイント増の20・7%。

内閣総理大臣に、麻生太郎氏と、小沢一郎氏とでは、どちらがふさわしいと思いますか、麻生太郎が7・8ポイント減の16・3%、小沢一郎が0・9ポイント減の40・6%、わからないが8・7ポイント増の43・1%。

麻生総理を含めて、いま、総理大臣として最もふさわしいのは誰だと思いますか、小沢一郎15・6%、小泉純一郎13・7%、麻生太郎3・5%、菅直人1・7%、小池百合子1・2%、渡辺喜美0・9%、舛添要一0・7%、岡田克也0・7%、石原慎太郎0・7%、石原伸晃0・5%、その他7・5%、わからない53・3%。

麻生総理の「郵政民営化には賛成ではなかった」「総選挙の時には、ほとんどの人が4分社化などは知らなかった」などの発言は、適切な発言だったと思いますか、思いませんか、思う9・9%、思わない82・3%、わからない7・8%。

小泉元総理が、郵政民営化をめぐる麻生総理の一連の発言について、「笑っちゃうくらいあきれる」と厳しく批判しましたが、小泉発言をどのように感じましたか、麻生総理の立場を支持する6・6%、小泉発言に共感する36・5%、自民党内の争いなので関心がない30・0%、その他2・6%、わからない24・3%。

郵政民営化自体を、評価しますか、評価しませんか、評価する30・2%、評価しない23・4%、どちらとも言えない45・0%、わからない1・4%。

麻生総理は、ソマリア沖への海上自衛隊の派遣を決定しましたが、支持しますか、支持しませんか、支持する49・7%、支持しない35・4%、わからない14・9%。

あなた自身の今年の暮らし向きは、去年よりどうなるとお考えですか、良くなる3・4%、変わらない31・9%、悪くなる64・1%。分からない0・7%。

経済対策として最も必要だと思われるものは何ですか、雇用対策53・3%、減税18・2%、公共事業などの財政出動9・6%、その他3・1%、わからない15・8%。

受け取った定額給付金を、どのように使いたいとお考えですか、日々の生活費に充てる55・0%、家電製品、外食、旅行代金などの一部に充てる23・4%、貯金する13・0%、受け取るつもりはない4・3%、わからない4・2%」。

「新報道2001の内閣支持率は、前回(2月5日)に比べて、3・4ポイント減の16・4%、不支持率は1・4ポイント増の76・4%、わからないは2・0ポイント増の7・2%。

次に行われる衆院選挙では、どの党の候補者に投票したいですか、自民党が3・4ポイント増の17・4%、民主党が1・8ポイント増の33・8%、公明党が1・4ポイント減の2・0%、共産党が0・2ポイント増の3・4%、社民党が0・4ポイント減の0・8%、国民新党が0・4ポイント減の0・0%、新党日本が0・2ポイント増の0・2%、無所属・その他が1・0ポイント増の1・6%、棄権が0・2ポイント減の0・6%、未定が4・2ポイント減の40・2%。

解散時期について、直ちにが4・0ポイント増の44・0%、景気が回復してからが0・8ポイント増の12・0%、予算成立後が5・4ポイント減の27・4%、任期満了9月が0・6ポイント増の13・0%、わからないが同じの3・6%。

首相の郵政民営化見直し発言についてどう思いますか、見直すべき28・8%、見直すなら即座に解散26・2%、見直すべきではない37・6%、わからない7・4%。

かんぽの宿売却問題について、売却価格が安すぎる79・0%、特に問題はない14・4%、わからない6・6%」。