(世論調査)経済担当閣僚は2年後の日本経済「完治」=景気回復を確約できるのか | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

(世論調査)経済担当閣僚は2年後の日本経済「完治」=景気回復を確約できるのか

下記の世論調査結果から次のことが読み解ける。(下記、世論調査結果参照)


内閣不支持の理由は、日本テレビ調査の支持しない理由で、政策に期待が持てないからが51・6%と断トツ1位を占めている。前回の12月調査に比べて、他の不支持理由の大半が減少しているのに、政策に期待が持てないだけが、6・7ポイント増となっている。内閣支持率下落の理由はここにあるといえる。


では、12月調査に比べて、政策に期待が持てないとして6・7ポイント増をさせた具体的な政策とは何か。定額給付金への不評は、既に、12月調査で織り込み済みだから、2011年の消費増税となるのではないか。


麻生総理は、昨年、日本経済は全治3年としているが、増税はもう2年先、再来年の話である。再来年には日本経済は「完治」しているのか。経済担当閣僚は2年後の日本経済「完治」=景気回復を確約できるのか。できないだろう。景気回復を確約しないで増税だけ確約するのはどういうことなのか。(何度でも繰り返すが、増税の前提条件とされる「経済好転」とは景気回復とは似て非なるもので、国民の常識でいえば不況のどん底である)。


同調査の自民党を離党した渡辺議員の行動を評価しますかで、評価するが61・2%を占め、その理由として、公務員制度改革を進めるべきだが36・4%、次に自分の意思を貫いているからが36・1%となっている。


民意は、景気回復と行政改革を確約せずに消費増税だけを確約する政策に、期待が持てないとしているのではないか。(1月19日記)


(参照世論調査)日本テレビ(16-18日)と新報道2001(15日)の世論調査の結果


「日本テレビの内閣支持率は前回(12月12-14日)に比べて、5・4ポイント減の17・4%、不支持率は6・3ポイント増の69・3%、わからないは1・1ポイント減の13・2%。


支持する理由は、支持する政党の内閣だから25・2%、他に代わる人がいないから25・2%、特に理由はない15・5%、麻生総理の人柄が信頼できるから14・6%、政策に期待が持てるから10・7%、閣僚の顔ぶれに期待が持てるから2・9%、その他2・9%、わからない2・9%。


支持しない理由は、政策に期待が持てないからが、6・7ポイント増の51・6%、リーダーシップがないからが1・3ポイント減の17・3%、麻生総理の人柄が信頼できないからが3・3ポイント減の13・4%、支持する政党の内閣でないからが2・5ポイント減の6・3%、特に理由はないが0・1ポイント増の4・9%、閣僚の顔ぶれに期待が持てないからが0・9ポイント増の3・7%、その他が0・5ポイント減1・2%、わからないが同じの1・7%。


支持している政党(支持政党がないとき→強いて挙げればどの政党ですか)は、自民党が1・3ポイント減の30・7%、民主党が2・1ポイント増の27・5%、公明党が2・0ポイント減の2・5%、共産党が0・4ポイント減の1・9%、社民党が0・1ポイント減の1・5%、国民新党が0・2ポイント減の0・0%、新党日本が同じの0・0%、改革クラブが同じの0・0%、その他が0・2ポイント増の0・2%、支持政党なしが2・9ポイント増の31・7%、わからないが1・1ポイント減の4・1%。


次の衆院選をいつ頃までに行うべきかは、すぐに行う30・7%、予算成立の春ごろに行う37・4%、通常国会が閉会する6月ごろに行う10・5%、9月の任期満了で行う15・2%、わからない6・2%。


次の衆院選で、自民党を中心とする与党と、民主党を中心とする野党とでは、どちらに議席を伸ばしてほしいと思いますかは、自民党を中心とする与党が3・0ポイント減の29・2%、民主党を中心とする野党が5・3ポイント増の53・0%、その他が2・0ポイント減の0・7%、わからないが0・2ポイント減の17・2%。


今、内閣総理大臣に、麻生太郎氏と、小沢一郎氏とでは、どちらがふさわしいと思いますかは、麻生太郎が4・9ポイント減の24・1%、小沢一郎が9・3ポイント増の41・5%、わからないが4・4ポイント減の34・4%。


麻生太郎氏と、小沢一郎氏とでは、どちらの方が政治家としての言動が信用できると思いますかは、麻生太郎20・7%、小沢一郎49・4%、わからない29・9%。


どちらの方が、リーダーシップがあると思いますかは、麻生太郎20・1%、小沢一郎58・4%、わからない21・6%。


どちらの方が、国民感覚に近いと思いますかは、麻生太郎15・5%、小沢一郎57・7%、わからない26・8%。


麻生内閣の定額給付金の政策を評価しますか、評価しませんかは、評価する27・0%、評価しない70・7%、わからない2・4%。


渡辺喜美議員が自民党を離党しましたが、この行動を評価しますか、評価しませんかは、評価する61・2%、評価しない25・5%、わからない13・3%。


評価する主な理由は、公務員制度改革を進めるべきだから36・4%、自分の意思を貫いているから36・1%、新たな政治勢力が必要だと思うから11・9%、定額給付金に反対だから11・6%、その他1・1%、わからない3・0%。


定額給付金が実際に始まった場合、受取りますか、受け取りませんかは、受け取る89・4%、受け取らない5・4%、わからない5・2%」。


「新報道2001の内閣支持率は、前回(1月8日)に比べて、2・0ポイント減の18・2%、不支持率は3・4ポイント増の76・6%、わからないは1・4ポイント減の5・2%。


次に行われる衆院選挙では、どの党の候補者に投票したいですかは、自民党が1・2ポイン増の16・8%、民主党が1・4ポイント減の34・2%、公明党が1・2ポイント減の2・6%、共産党が1・6ポイント増の3・4%、社民党が0・4ポイント減の0・2%、国民新党が同じの0・2%、新党日本が同じの0・0%、無所属・その他が0・6ポイント減の0・8%、棄権が同じの0・8%、未定が0・8ポイント増の41・0%。


派遣社員のリストラが続いていますが、派遣切りについてどう思いますかは、許せない32・2%、不景気なので仕方がない39・0%、実情に即した経営判断として評価すべき22・0%、わからない6・8%。


現在、製造業派遣の見直しが検討されていますが、これについてどう思いますかは、廃止すべき9・6%、見直す必要がある77・6%、現状のままでいい8・2%、わからない4・6%。


従来の終身雇用を軸にして、日本型雇用システムに戻すべきだと考えますかは、戻すべき36・8%、より労働の自由化を加速すべき38・6%、現状のままでいい16・8%、わからない7・8%」