こんばんは。梨花ですにっこり

 

舞台も終わったので

美味しものを食べたり、たくさん寝たり

ゆったりとした自分の時間を過ごしています花

 

今日は、舞台についての想いを綴ろうとおもいます。

 


LilyProject 第1弾公演 

アサルトリリィ× ルド女

『シュベスターの祈り』


まずは、ご観劇くださった皆様

本当にありがとうございました。

 

連日、満席で上演することができました。

 

舞台上から見る客席がお客様で埋め尽くされている。

ステージに立つ者として

これ以上幸せなことはありません。

 

創り上げてきたものを届けられるのは、

受け取ってくださる皆様の存在があるからこそです。

 

重ねて、心から感謝申し上げます。

 

 

私は、今作が自身初の主演舞台でした。

 

以前、SNSにも書きましたが

主演ができるというのは、

人生でたった1回あるだけでも

奇跡のようなものです。

 

普通じゃないんです。

当たり前でもないんです。

 

そして、“初”主演というのは

絶対に、人生にたった1回限り。

二度とないのです。

 

オファーをいただいた瞬間から、

自分にとっても、そして作品にとっても

重要な役割を任せていただけたことに

感謝と緊張の日々でした。

 

いつもは自分の役のことや芝居のことを

中心に考えれば良かったものが、

作品全体や座組のことを俯瞰して見なければならない。

と、これまでの稽古とはまた違う集中力が必要でした。

 

座組というのは、言わば「集団」です。

学校や会社と同じようなものです。

 

“作品を創る”

という1つの目標は共通ですが、

役者1人ひとりの

モチベーションや考え方は違って当たり前。

 

それを上手く1つに重ねていければいけるほど、

「チームワークが良い」

「良い座組」

と言われるわけです。

 

そして、先頭に立ってそれを導いていくのが、

座長の役割の1つなのだと思っていました。

 

でも、振り返ってみれば、

私が座長として

座組のみんなに特段何かをしたということは

ありませんでした。

 

必要なかったからです。

 

この座組は

「絶対に溢さない座組」だったと思います。

 

一緒に芝居をしている相手から受け取った熱を溢さない。

必ず、また次の相手に熱を繋げる。

 

誰かが悩んでいたら、その悩みを溢さない。

自分ごとのように一緒に悩んで考える。

 

演出の桜木さやかさんが稽古中、

「芝居は1人でするものじゃない。

受け取って、繋いでいくものだ」

と、よく皆んなに教えてくれました。

 

誰か1人が頑張っても、良い作品は創れない。

全員が頑張ることが必要なんです。

 

さやかさんは、お芝居の心構えとして

日頃からそうおっしゃってくれていたのだと思いますが、

その言葉は

私のこの座組での座長として在り方にも刺さっていました。

 

私1人で座組を引っ張っていくのではなく、

全員で一緒に手を繋いで歩んでいくことが

少なくともこの座組/この作品では大切なのではないかと。

 

もっと座長らしくしなくてはいけないのかな…

と、稽古場での居方に迷っていた私にとって、

救いにもなった言葉でした。

 

そして、何よりも

座組のみんなが本当に頼れる存在でした。

1人ひとりが強い責任感を持って役や作品と向き合い、

寧ろ私自身が日々勉強させていただくことが多かったです。

 

本番開演前(開演ブザーが鳴る本当に3分前くらい)

舞台袖でキャストのみんなとそれぞれハグをするのですが

その時の身体から伝わるみんなの気合いや優しい言葉で

この座組の座長で居られることに

心から幸せを感じました。

 

頼もしくて、優しくて、強いみんなのことが

私は本当に大好きです。

 

リリプロという、

現行キャストさんがいらっしゃる中で始まったこの企画。

 

作品やキャストのファンの皆様が

不安を感じたのと同じように、

私たちリリプロのキャストも大きな不安を抱えていました。

恐らく座組の全員が、初めての経験だったと思います。

 

芝居だけではない様々な葛藤もあった中で、

誰1人として欠けることなく全員が笑顔で終演できたことは

座長としてとても嬉しく幸せに思っています。

 

リリプロは、キャスト・スタッフそして、

それを見守ってくださったお客様と一緒に、

一歩踏み出しました。

 

今後とも、

リリプロの更なる展開、

そして成長を見守っていただけますと幸せです。

 

よろしくお願いいたします!

 

岸本・ルチア・来夢 役

中川梨花