こんにちは、
品質保証部になったエンジニアのマーちゃんです。
お久しぶりになってしまいました。
今回は
「繊維業界で中国がイタリアに負けている理由とは?」
という話です。
中国の化学、合成繊維の生産量は世界全体の60%以上
だそうです。
そして、綿の生産量も世界の20%ありました。
でも、中国での綿の生産コストが上昇していて、苦戦
が続いているようです。
その理由は難だと思いますか?
値段? 品質?
実は全部です。
いわゆる「QCD(Quality, Cost, Delivery」です。
この理由を知っているあなたには
「あの話か。」
と思うでしょう。
もし、そうでは無かったら以下を参考にしてください。
<ヨーロッパで何が起こっている?>
ヨーロッパの服飾メーカーでは、ウールの調達先を
中国からイタリアに
移行させていました。
その理由の一つはコストです。
ヨーロッパの服飾メーカーは同じEU圏のイタリアなら
「安い輸送費で、短時間で」
材料を調達できるのです。
それに比べて、中国からの調達はコストが上昇している
ので、だんだん値段差が縮まっているそうです。
それに、流行の変化が速いファッション業界では
「短時間」
は魅力です。(値段もあるでしょうけど。)
<もし、値段差が無くなったら?>
コストの優位性がはっきりしている場合、
「品質はそこまで重視されない」
ことがありました。
でも、全体のコストの差が縮まってくると優位性は
「品質(Quality)」、「調達(Delivery)」
で決まってきます。
その為、
ヨーロッパのメーカーは
「コストが同じなら、品質と納期が短い方が良い」
ということでシフトしているのだろうと考えます。
これはどの業界でも同じです。
<ではどうする?>
上記のことから、日本のメーカーの場合はチャンス
とも考えられます。
つまり、相手が中国メーカーでも、コストが近いなら
「品質と納期」
でカバーできるということですから。
私も電気業界で設計をしていたので、コスト第一で中国
メーカー品を多く使ってきました。
でも、必ず品質問題でトラブル対応に苦労していました。
値段差が無くなって品質の良いものを使えれば、
次のような嬉しいサイクル
にできるのではないかといつも考えていました。
市場品質が良い(壊れにくい)
→後ろ向きの対応(不良対応)が減る
→開発・設計に時間がとれる
→もっと良い製品ができる
まだまだ、こうなるのは先かもしれませんが、可能性が
高くなったのではないかと考えています。
あなたはどう考えますか?
いかがだったでしょうか?
この記事が参考になれば幸いです。