日本耳鼻咽喉科学会誌の今月号に掲載された論文からの抜粋です。
(出典 太田伸男、湯田厚司、小川由起子、他:アンケートを用いた舌下免疫療法に関する
スギ花粉症患者の実態調査1シーズン目と2シーズン目の比較日耳鼻 120:914-922,2017)
舌下免疫療法は日本では2014年から保険適応になりましたが、治療を開始して1シーズンが経過した140人と治療開始して2シーズンが経過した132人について、この治療に対するアンケートの結果が論文になって出ています(この調査の対象となった地域では2シーズンとも花粉の飛散量に大きな違いがなかったそうです)。
まず例年と比べてスギ花粉症の自覚症状がどうだったか、という設問に対して
両群とも例年より症状が症状が軽いと感じる人がかなり多いことが分かります。
この治療がスギ花粉症に効いてると感じるかという設問に対する答えは、
1シーズン終了で7割、2シーズン終了で9割の人が効いてると感じるようです。
この治療が国内で保険適応になったばかりの頃は効果が出るまで2年はかかると言われていましたがもう少し早く効果が現れるのかもしれません。
次にスギ花粉免疫療法に対する患者さんの満足度です。
両群とも85%以上の方が満足しているようです。
この治療の副作用としては口の粘膜の腫れ、痒みなどが多いようですが、幸いアナフィラキシーショックは現在までのところ1例も報告されていません。
Wall street journalのウェブサイトに興味深い記事が上がっている。
米国でプールのスイミングプールの水を分析すると結構の量の人工甘味料が検出されるそうなのだ。
http://jp.wsj.com/articles/SB10407860046319114120904583286701266952328?reflink=NLhtml_20170727
甘味料の由来は人間の尿である。その濃度から推定するとプールの水の0.01%は人間の尿と言うことになるらしい。つまりそれだけプールで放尿する人が多いと言うことだ。
健康な人間の尿はあまり細菌を含まないので、人間の尿が混じったプールで泳いだから病気になることは少ないだろうが、あまり気持ちのいいことではない。
別の調査で大人のおしりには平均で0.14gの大便が、子供のおしりには平均10gもの便が付着しているらしい。子供の10gというのはビックリですね。尿と違って便には様々な病原微生物を含んでいる可能性があり、こっちの方は問題だ。プールや浴槽に入る前には体、特におしりをよく洗って入ることが公衆衛生上重要なのです。
昨日は買い物のため久しぶりに秋葉原訪問。
買い物を済ませて久しぶりに昔都内に住んでいたとき良く行ったとんかつ屋さん「丸五」に寄った。
土曜なので混むかなと思って夕方の開店時刻直前に行ってみたら既にかなりの列 (>_<)
でもどうにか開店と同時に席に着けました。
お客さんには外国人の姿も、昔はこんなに混まなかったのに・・・・
ネットで調べるとどうやらミシュランに載ったらしい。
分厚くてふわっと柔らかい豚かつ、やはり今でも美味しくてよかった。
実は浦和にもここに引けを取らないほど美味しい(と筆者が思う)とんかつ屋がある。
浦和パインズホテルの横です。
浦和でとんかつが食べたくなったらここお勧めです。
毎年8月が近づくと1985年8月12日に起きたJAL123便ジャンボ機の墜落事故を思い出します。524名の乗員乗客のうち520名が亡くなるという大惨事で、単独の飛行機による事故としては今でも歴史上世界最悪の航空機事故です。
今日は以前から訪れたいと思っていた羽田空港内にあるJAL安全啓発センターを予約できたので見学してきました。
この施設はこの建物の6階の一角にあります。見学者は30人ほど。案内して頂いたのはJALの元整備士でこの航空機事故の事故処理にもかかわった方でした。
前室で事故の概要のビデオを観た後、横の扉が開くとバラバラになって並べられた事故機の巨大な垂直尾翼が目の前に現れます。747の垂直尾翼は高さが16mもあるそうですがその巨大さに圧倒されます。
ボイスレコーダーやフライトレコーダーも現物が展示されています。フライトレコーダの記録をグラフに表した展示では機体の異常発生後から凄まじいフゴイド運動(ジェットコースターの上り下りのような動き)、ダッチロール(尻振り)が墜落の瞬間まで三角関数のグラフのように延々と続いています。これが墜落まで30分も継続したのかと思うと想像するだけで恐ろしい。機体の動きの再現ビデオを観ているだけで気分が悪くなりそうでした。乗客はどれだけ凄まじい恐怖を味わったのか想像を絶するものがあります。
国の事故調査報告書は墜落の原因はこの事故の7年前の大阪伊丹空港着陸時の尻餅事故の際の圧力隔壁の修理ミスとしています。この圧力隔壁現物も展示されています。圧力隔壁の壊れた半分を新しいものに交換した際に継ぎ目の補強板の一部長さ1mほど不完全だったため、この部分が金属疲労を起こして上昇中に圧破壊して客室の空気が垂直尾翼と機体の最尾部を吹き飛ばし、これが4系統有る方向舵を動かす油圧管を一気に切断してしまったということです。
事故後、再発防止のため圧力隔壁はより強度を上げる改良が行われ、さらに万一これが破壊した場合でも尾翼の破壊に至らないように構造改良され、油圧管の切断時の非常用遮断弁を設ける等様々な対策が取られているそうです。
この事故の頃はまだGPSさえ存在しなかった時代でした。日進月歩の航空機技術が30年以上進歩を続けた今では航空機の安全性は長足の進歩を遂げているはずです。