2月末にロンドンの金融街シティを占拠していた、セント・ポール大聖堂前のテント村が撤去された。


仕事に行く途中ダブルデッカー・バスから、テント村のコミュニティ形成のプロセスを観察していたので、BBCニュースで撤去の顛末を見たときには、唖然としたものだ。
しかし、テント村は実はセント・ポール前だけではない。
規模は小さいがバービカン近くのフィンズベリー・スクエアにもあるのだ。


こちらもそろそろ撤去されかねないから、早々に見に行っておいた方がいいかも、ずっと気になっていたので、3月11日を機に現地に行ってみた。

前を通ると、彼らの主張を表現したバナーやボードが目につく。
「これはプロテストではなく、プロセスなんだ」(写真1)
「自由のため、人々のため、地球のための占拠」(写真2)

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(写真1)                        (写真2)


一方、テント村の住民たちは楽しそうにボールで遊んだり、芝生で寝転がったり、すっかりリラックスムード。
ただ、トイレはあるが風呂やシャワーはないらしく、あたりは若干すえたような臭いがただよう。

テントの中には力作もあって、「これはバックミンスター・フラーのドームか!?」と見まごうものも(写真3)。
マッサージを行うテントなどもある。

gronkgwのブログ-個性的なテントも gronkgwのブログ-図書館兼インフォメーションセンター
(写真3)                        (写真4)

大通りに面した入口近くには図書館兼インフォメーションセンター(写真4)があり、朝9時から開いているとのこと。


いくつか質問を用意して、若干身構えて入ったところ、中には2人。一人はスカートに赤いウールのコートを着た背の高い男性(背高さん)、もう一人はスコットランド人俳優のジェームス・マカヴォイ(「ラスト・キング・オブ・スコットランド」「つぐない」主演)みたいなソフトで小ざっぱりした感じの青年(広報係)だったので、こっちはすっかり拍子抜け。


(つづく)