地元大泉学園の「ゆめりあホール」で、ギターを教えてもらっているK先生が参加されるコンサートがあった。松岡滋氏はギターの作曲家兼演奏家、講師でもあられる。雑誌「現代ギター」で拝見するお顔は、かわいいお顔である。K先生も彼の風貌をジャニーズ系と評しておられた。今までにどのような作品を発表されてきたのかは知らなかった。今回のコンサートは松岡滋氏の作品を集めたコンサートで、独奏や2重奏、4重奏のほかにギターを弾きながらのヴォーカルなど形式はいろいろ。楽しい時間を過ごさせてもらった。

 

 プログラムの裏に松岡滋氏のプロフィールがあり、日本の大学を卒業されてから、ギターを学ぶためにフランスに留学されていること、帰国後、国内のギターコンクールで優勝や入賞されていることを知った。

 

 松岡氏の曲は不協和音が所々に含まれていて、それが新鮮な響きとなっている。ギターの曲を多数遺した佐藤弘和氏の曲調に似ていると思った。松岡氏の独奏(「5つのミニチュア」)も聞くことができ、うまい演奏に心を奪われた。

 

 松岡氏の作品を集めたコンサートは5/17 5/18 5/19の3日間にわたって行われる。今日は初日であった。この3日間のコンサートのコーディネーターを、いつも教えていただいているK先生が担当されているということだった。

 

 重奏作品の演奏はギター教室の講師6人が行った。平日だったコンサートホールの入りは6割くらい。聴衆は人数にして80名ほどだろう。2時間のコンサートの演奏者は6名に松岡氏を加えた7名、客は80名ということになる。

 

 当日までの練習に使った時間とエネルギー、練習場所の使用料金などを考えると今日のコンサートは赤字だと思われる。演奏者はこのコンサートを誰よりも楽しまれたと思うが、聴衆の一人として私は少し暗い気持ちになった。「指導」も「演奏」も儲かる仕事ではないと再認識したからだ。