NPO多言語多読のHPで説明されている「多読三原則」は次の通りだ。

 

①辞書は引かない

②わからないところは飛ばす

③合わないと思ったら投げる

 

 英語の本を読んでいて知らない単語に出くわしたときに、いちいち辞書を引いていたら本の最後まで読み切ることが難しくなる。そこで、知らない単語は飛ばして、100%はお話を理解できなくても、最後まで読もうというのが(英語)多読だ。しかしこの場合も③にあるように本の内容に興味が持てない場合とか、わからない単語だらけだとかで、読み進むことができなくなったら、その本を読むことはやめて良い。この時自分を責めてはならない。「またね」と言ってその本には本棚に帰っていただく。最後まで本が読めた場合、飛ばした単語はストーリー全体から見ると重要性が高くはないことを私は発見した。だから、知らない単語にこだわってはダメなのだとわかった。

 昨日から読んでいる「Learn English Through Stories」は知らない単語にこだわらない、という良い習慣を身に着けることができそうな本だ。有名な「狼少年」のお話が3つのレベルで書かれている。レベルが異なるだけで、お話の筋は同じだ。少年は「狼がきた!」と嘘を言っていたずらを楽しんでいたが、本当に狼が出たときにこの少年が叫んでも誰も助けてくれなかったーという有名なお話だ。

 ①のBasic Englishでお話しの大筋をつかむ、②のIntermediate Englishでは知らない単語も出てくるが、飛ばして読む③のAdvanced Englishになると②よりも知らない単語は増えるが、話の大筋がわかっているので楽に知らない単語を飛ばして読めるようになっている―という仕掛け。最初のお話しか読んでいないがこれは面白い。

 著者はDonald Wells氏。2014年から英語を母語としない生徒に英語を教えている教師である。

「Learn English Through Stories」は、Kindle Unlimitedで会員になっていれば無料で読むことができる。(2024.05.06現在)

上の写真が著者のDonald Wells氏。もう少し読み進んだら、このシリーズについて紹介したい。