Captain Underpantsシリーズ(全12巻)は貴重な「おバカ系」として、タドキストの間で評判が高い。主人公のGeorgeとHaroldは家がお隣同士で、小学校の4年生の時には同じクラスだった。2人は、つまらない学校の授業が終わるとTree Houseへ行き、本を作った。Georgeはお話しをつくり、Haroldは挿絵を描いた。
2人は、おもちゃの指輪で校長先生をCaptain Underpants(邦訳では「パンツマン」)に変身させてしまう。
小学校4年生の男の子はこんなことを夢想しているのか?自分にとっては「異文化」だったのでなじめず、何回も途中で投げていた。しかしいったんその世界にどっぷりつかってしまえば、本当にこのシリーズは貴重な「おバカ系」でユニークな存在だと思った。
義理の両親が施設に入居し、夫があと1年今の会社で働くことが決まり、心に余裕が持てたためか、今回は何回も投げたこの本のおもしろさを味わうことができた。
「文」と「絵」だったのが、途中で「漫画」になり、次にFlio-O-Rama(2枚の絵をパタパタするとアニメーションになる)になり、読者を飽きさせない工夫がされている。作者のDav Pilkeyは「Paper Boy」という絵本で賞をもらっている。本当は絵が上手なのに、小学生が書いた「漫画」ということで、わざとそれらしく下手に書いているところが面白かった。小学生の男の子の生き生きとした想像の世界が楽しめた。