ドイツ人と結婚し、ドイツに住んでいる義理の姉が一時帰国した。義理の父と義理の姉、夫の3人は、私が推薦した老人ホームを見学に行った。その老人ホームは、私が20年ほど前に母とともに訪れた場所だ。3年前に建物を新しく建て替えたという情報を得、義理の父が入所する老人ホームの候補として推薦したのだった。私は、夫の実家に留まり認知症の母と留守番をした。見学して帰ってきた3人は疲れていて、その老人ホームをあまり気に入らなかったようだった。というか、老人ホームを見学したのが初めての経験で「比較するものを持っていないので、判断できない」というのが正直な感想のようであった。

 

 夫の両親は、息子夫婦が同居するか、近くに住んで自分たちの面倒を見てくれることを望んでいた。しかし、夫の定年延長や、私が、同居も近居も積極的には望まなかったこともあり、結局老人ホームに入るという決断をした。申し訳ない気持ちもいっぱいある。しかし、私の趣味は、「英語多読」と「ギター」で、一人でいる時間を要する。「同居」も「近居」も話が前に進んでいかなかった。私の考えだけでなく、時代のトレンドも影響している。義理の母は介護保険を利用し、デイサービスに行っている。充分ではないが、家族以外の人からの援助も受けられている。

 

 昨日は池袋東武百貨店にある「ロイヤル介護」(老人ホーム紹介センター)へ行った。義理の姉は、11/2に帰国する。それまでに、他の老人ホームを一緒に見学するつもりだ。いろいろなことを考えさせられた数日だった。