今日のニュースで知ったのですが、埼玉県の新所沢駅前にあるパルコが今月一杯で閉店するのだそう。


ちょうど40年前に開店。

当時、私は大学生でしたが、パルコと言えば渋谷のイメージでしたので、所沢にまでパルコができる時代になったのかと驚いたものでした。

しかも就職して最初の配属地が所沢だった事もあって、仕事で絡む事もよくありました。

当時は、案内所にいる奉仕係の女の子とお付き合いしていた時期もあったりして😅、とても身近なお店でした。



私の働いていた百貨店とは違って、パルコはテナントへの場所貸しビジネスなので、不動産業の部類になるんですね。

ですので、不動産価値が大きく下がらない限りは、テナントを入れ替える事でキャッシュフローは維持していける訳で、そうそう簡単に行き詰まる事はないのではないかと思っていました。


しかし、昨今の社会情勢から小売業態の経営が厳しくなり、なかなか新規に入居するテナントも獲得できなくなっていたのかもしれません。

さらに、築40年の建屋の老朽化もあって、そこへの設備投資に掛けられるだけの資金調達も難しかったと言う事なのでしょう。


昨年も池袋西武が売却されました。

数ある西武百貨店の店舗の中でダントツ、全国の百貨店の中でもずっと1位の売上を維持してきましたし、低迷したとは言えいまだに全国3位の売上規模を誇るあの店が売却されると言う事は、百貨店の存在価値そのものが、もはや世の中に認められなくなったと言う事です。



私が就職した頃は、女子大生の就職先人気ランキングで1位になった事もあるぐらいでしたし、ディベロッパーとしてのパルコ、文房具と雑貨の大型専門店ロフトなど今でも続く新業態を開発したり、美術館や映画館、ホテルを手がけたり、小売に留まらない文化事業を展開するなど、まさに時代を作ってきた百貨店でしたが、もうその役割は無くなってしまったんですね。


まあ、自分自身も定年した訳で、百貨店も定年を迎えたと言う事なんですね。

私の生きてきた時代ももはや過去のものとなってしまったのだなあと、つくづく感じさせられます。


次にどんな時代がやって来るのかわかりませんが、1つの時代が終わりを告げたと言う事なのでしょうね。

とは言え、このまま老け込むのはイヤ!

次の時代にも何とか食らいついて生きて行きたいと思います。