今年は牡牝共に三冠馬が誕生して、しかもどちらも無敗のままの戴冠という事で、競馬界にとっては特別な年になったと思います。

コントレイルは並んだら絶対抜かせない物凄い勝負根性のある馬ですね。
何となく先輩三冠馬のシンザンを彷彿とさせる、まさに"ナタの切れ味"。


デアリンクタクトは直線に入って追ってからの伸びが印象的。長く良い脚が使えるタイプなのかな。同世代の牝馬では頭抜けて強い。オークスの時点で、もらやこの馬に相手はいないと確信していました。


過去、三冠馬は牡馬で8頭、牝馬で6頭いますが、絶対的な強さという点では、牡馬ではシンボリルドルフとディープインパクト、牝馬ではジェンティルドンナ、アーモンドアイですかね。
いくら穴狙いの私でも、この馬達は必ず買ってました。だって当てたいもんww

今年は本来なら東京オリンピックが開催されていたはずですが、奇しくも前回の東京オリンピックの年に三冠を取ったのがシンザンでした。
シンザンにはウメノチカラと言うライバルと言うか、三冠レースでことごとくシンザンに押さえつけられて2着ばかりと言う馬だったのですが、何となくコントレイルとサリオスの関係に似ているように感じます。

ウメノチカラは結局大きなレースは勝てず終いで、天皇賞で2着したぐらいで引退で、種牡馬としてもあまり良い成績を残せませんでした。
サリオスには頑張って、コントレイルに負けない成績を残してもらいたいものです。

ウメノチカラ

そして、三冠確実と言われながら、体調不良や怪我で勝てなかった馬も沢山います。
最近ですと、ダイワスカーレットですかね。
最近でもないか…💦

ご存知の方も多いと思いますが、ダイワスカーレットにはウォッカと言う素晴らしいライバルがいて、同期のオトコなんて目じゃないわ!私達が最強なのよ〜!と2頭だけ別次元で戦っていました。

ウオッカは牝馬にも関わらず、ダービーに出走して17頭の男馬を一蹴して見せたのですが、ウオッカがダービーに出走したのも、オークスでダイワスカーレットに勝てないと考えたから…と言う説もあるくらい、ダイワスカーレットは強かったんです。
にも関わらず、オークスは何と感冒で出走出来ませんでした。

しかし復帰後には、当然の如く、秋華賞、エリザベス女王杯を勝ち、変則牝馬三冠は達成しました。
その年の有馬記念はマツリダゴッホの奇襲に屈しましたが、翌年はもちろん優勝。その年は天皇賞でウオッカに負けただけと言う素晴らしい成績を残した馬です。(ちなみに、生涯4回2着があるだけですが、うち2回はウオッカに負けています)


それでも三冠を取れなかった訳ですから、いかに三冠馬になるのが難しいのか、よくわかりますよね。実力だけでなく、運や巡り合わせも必要なんです。

三冠馬が出る年は何かしら大きなイベントや事件が起こります。
初の三冠馬のセントライトが達成した年は1941年。まさに真珠湾攻撃により太平洋戦争に突入した年です。
そして、前述したようにシンザンの年は東京オリンピック。
ルドルフの年はロサンゼルスオリンピック。
ナリタブライアンの時はリレハンメルオリンピックとアメリカワールドカップ。
ディープインパクトの2005年はいくつもの航空機事故とテロ事件が起きた暗い年。
2011年はオルフェーブルが三冠達成しましたが、東日本大震災が発生。
そして今年はコロナとオリンピック延期。
無理矢理こじつけるわけではありませんが、何か大きな出来事があった年に三冠馬が生まれているように思います。
うがった見方をすると、JRAの策略じゃないかと思ったりw

いや、でも、これこそが馬の力なんだろうなと思います。良い事があった時は一緒に喜んで、さらに盛り上げてくれる。世の中が落ち込んでいる時は、私たちを力付けるために頑張ってくれる。
私達人間を癒し、幸せにするために神様から特別な力を与えられているのではないかとすら思えます。

そんな馬達に日々癒されて暮らせるって、本当に幸せだなと思います。
また週末に元気をもらいにクラブに行くことを楽しみに、今日も頑張って働こう!と思いました😊