土曜日につづいて、日曜日もクラブへ。
この日は、29日の部内競技会に向けての馬場レッスンです。

このところ、一気に春めいた事もあって、我が家の庭には雑草が生え出しました。
もともと、かなり放置プレイな庭なので、冬の間も生えてはいたのですが、背丈が伸びて来ないのを良い事に、まあいいかと放ったらかしていました。
しかし、このところの陽気でグングン成長してしまい、まあ、みっともないw

そんなわけで、午前中はずっと雑草取り。

意外と足腰にくるんですよね、この作業。
私は乗馬しているわりには股関節が固いので、終わる頃には結構な股関節痛。

そしてそのままクラブへ行ったのですが、何だか右足が変。筋がツレているような状態です。
ツレているって言ってもわかりづらいかもしれませんが、何かに引っかかっているような感覚、
歩いていると、時々ビンっと痛みが走ります。

3週間前のレッスン中に足がつってから時々こうなるんですよねえ。

でもそんな事は気にせず(って、気にしてるけどw)馬場レッスンです。

今日の相方はKitty君。
ゼンノロブロイ産駒の栗毛君です。

男なのになんでキティなのよ…と思いつつ、さらには、馬なのにKittyって何?猫じゃん…なんて事を考えながら、馬房に迎えに行きました。

Kittyとはレッスンで一緒になる事は多いのですが、実は初お手合わせ。
わがままで動かないだとか、レッスン後の帰り道で走ってしまって危ないだとか、あまり良い噂は聞きませんが、見た目はイケメンの好きなタイプです。

しかし、まあマイペース。
馬房で呼んでも、叩いても、ひたすら黙々とご飯に没頭するKitty。
頭を持ち上げようにも上がらないし、以前ブレスにこれをやって思いっきり噛まれたので、あまり無理矢理上げるのもちょっとビビるσ(^_^;)

やっとこさ無口と口カゴを付けて連れ出しました。

洗い場でも足クセが悪くて、ちょっと気に入らないと後ろ足ブンブン蹴ってきます。
頭絡も付けさせまいと頭をあげて、歯を食いしばってハミもくわえないし、ホントわがままし放題。

さてさて、こんなんでどんだけ動いてくれるのかと心配しながら馬場へと出ました。

今日のレッスンは3頭。少ないです。
K村氏が競技会でメンバー引き連れて行ってしまっているので、いつもの中級馬場メンバーが誰もいませんでした。

でも少ないから、前後を気にせず乗れる!
Kittyがどんな子かわからないけど、今日は騎座を意識した乗り方をしてみようと考えていました。
動かせなくても、周りに迷惑は掛けずに済むだろうと思ったのでした。

Kitty君、なかなかモサッとした常歩です。
手綱を伸ばして伸び伸び歩かせながら、脚の反応を確認。軽い圧迫では何も反応なし。
隅角で押し出そうとしても、かなりグッと押さないと深く回ってくれません。

ここは騎座だな…と、左腰を前に出して当てながら脚全体を使って押してみます。
多少良くなったかな。でも、なかなか自分の姿勢が維持できず、上手くいきません。

それでも少し深く回れたら褒めて、歩度が伸びたら褒めてと、こまめに愛撫して、馬に理解を求めてみました。

身体もほぐれたところで、速歩へ移行。
多少手綱を持っていきますが、速歩になると途端に頭が上がるKitty。

頭を下げたくて、拳を下に押し付ける悪い癖が出てしまいました。
今回は自分で気がついて修正。改めて正しく持ち直して走ります。

Kitty君は口が強いので、手綱は短くて良いかなと思い、手繰っていきましたが、頭がどんどん上がるだけで逆効果かも。

一旦、馬装点検で止めたので、その後は手綱を少し長めにして、下に出すように乗りました。

常歩だと頭も下がってだいぶ良くなって来ましたが、速歩になるとまた上がってしまいます。
押し付けるのではなく、下に促すようにしながら、拳をじっとして乗っていると、徐々に頭が下がってきて、顎を譲ってきました。

おし!来た!

それで良いんだよとすぐに褒めて…と思ったら、愛撫した途端、蹄跡半周ももたずに、また頭が上がってしまいました。
元に戻そうと、さっきと同じことをしてみましたが、全く戻らず。

手前を変えて右手前で回っても、動き自体は変わらない。
速歩の上下動も小さいので、正反動で前に出しながら、拳を動かさないようにじっとして乗りますが、頭は下がりません。

一度止めて、IN瀬先生が顎の位置を作ってくれました。結構下目です。
「ハミから手綱、肘までのこの角度を維持するように乗ってください」
とアドバイス頂き、再度挑戦。

次は20mの輪乗りです。
常歩では、そのまま顎を譲った形で歩いてくれますが、速歩になると、また頭が上がってしまいました。
内方姿勢を取らせて、内方手綱をクイクイッと動かして促しますが、下がりません。

もうこの頃には騎座の事は頭から飛んでいて、ハミだけ動かして顎を譲らせようと言う最悪パターンに陥っていました。
今にして思えば、ここで手綱でガチャガチャするんじゃなくて、正しい姿勢で動かずに乗っていれば良かったのかもしれません。

何周か輪乗りをするうちに、Kitty君は内方で誘うより外方から行った方が良いのではないかと気がつきました。

頭が外にちょっとだけ向くぐらいの所で外方を張って、内方手綱は肩を開いて肘から引くぐらいの感じで乗ってみると、頭が上がらなくなりました。
それでも顎を譲るところまではいきませんでしたが、ハミにはしっかり乗って、鼻先は下を向いて動いてくれました。

やっぱり、これだな。

少しだけKitty君への対処が見えかけて来ましたが、残念ながらレッスンはそこまで。

終了後に、先生からは
"Kittyは難しいですから。今日の3頭の中ではダントツに難しい。ナンシーと似たタイプですけど、10倍ぐらい難しいです。
コイツを乗りこなせるようになったら、クラブの大体の馬はイケますよ。"
とのコメント。

そうなの?

確かに一瞬顎を譲って走ってくれた時の感覚は、ナンシー姐さんが受け入れてくれた時の感覚に似ていました。

"もっと苦戦するかと思ってましたが、テン乗りであれぐらい乗れれば良いんじゃないですか?"

そうなんですか…全然ダメでしたけどね。


Kitty君、なかなかイイ男でしょ?
眉間の傷がイタズラ小僧感を醸し出しています。


しかし、今日はKitty君に完敗でした。
自分で課題と思っていた騎座の意識も途中で飛んでっちゃったし、冷静に乗る事が出来ませんでした。
ただ、Kittyの乗り方が少し掴めたので、次に当たった時は、もう少し上手く乗れる気がします。