昨日、日曜日のラグビートップリーグ パナソニックがサントリーを破り優勝しました。そしてこの試合を持ってパナソニックの福岡堅樹選手は現役を引退。既に入学している順天堂大医学部で6年間医学を学び医師の道へ。また今日、今年のトップリーグMVPに福岡堅樹選手が選ばれました。

福岡堅樹選手の報道、スポーツニュースを見ながら、福岡県のラグビーに関すること、あれこれ思いを馳せてました。

昨日の決勝戦、日本ラグビー協会の森重隆会長をお見えになってましたね。そして福岡選手にも声をかけていたようです。

福岡堅樹選手は、福岡県立福岡高校出身。そしてこの通称福高のラグビー部は九州最古ラグビーチームで、福岡選手が高校時代の監督は母校の大先輩でもある森重隆会長でした。

福岡県は、ラグビー王国とも言われ、幼稚園、小学生のラグビーのジュニアのスクールが福岡市内のみならず北九州など県内にたくさんあります。


高校では東福岡高校が西の横綱として花園では毎年、優勝候補に上がるのですが、この東福岡の強さを支えているのは、この小学、中学生のラグビースクールの存在です。中学世代の全国大会である太陽生命カップで、福岡選抜は毎年、京都、神奈川県、兵庫県などと優勝を争ってます。ここ福岡選抜に選ばれた将来豊かな子がごっそり入るのが東福岡。

中学選抜から10人近くは東へ。でも東福岡にあえて行かず、県立筑紫や県外のチーム進む子もいます。

福岡県は、県立進学校のラグビーが盛んで、福岡高以外にも、修猷館、筑紫丘、小倉、東筑は、東海大福岡や筑紫、福岡工業と並び県内ベスト8、ベスト4クラスの常連。

福岡選抜からも数人、県立進学校へ推薦入試などで進学します。

とはいえ、中学選抜までなる子で公立進学校へ進むのは少数派。

憧れの花園のキップは、東福岡を倒さない限りないわけで。あるいは5年に一回ある記念大会の時の2校出場枠がある時でない限りしかないので、難しい選択になります。また福岡高や修猷館といったクラスの公立進学校へ推薦で進んだ際は、クラス分けや授業は九大以上の大学進学に照準を合わせたものと当然一緒ですから。

ちなみに福岡堅樹選手が3年生の時は、この福岡県が2校枠があった時で、決勝は筑紫相手に、毎年負けていた筑紫に、この時は大奮戦。筑紫を倒して花園行きを決めたのにはビックリしました。


私の以前の勤め先で、たまたま大阪や神奈川県で同僚となった(九州からの転勤する年が2度も偶然一緒)一つ上のT先輩の一人息子がこの福岡高のラグビーにかつて入りました。ラグビー部には推薦入試で入ってきた選手も数人いましたが、学校では大学は勉強して実力で行くように といつも言っていたそうです。

確か福岡堅樹選手は、現役、一浪とも筑波大の医学部医学科を前期で受験したが、不合格。後期で筑波大工学部情報工学科に入学。関東で筑波大後期は東大、東工大、東北大前期受けていた受験生が後期で受けてくるようなところです。福岡堅樹選手は、筑波大にあるスポーツ、体育関係の部でなく、工学部だったのは、医学科が第一志望だったからです。

ちなみにT先輩の息子さんは見事、部活と勉強を両立させ、今は九州大の今年4年生です。

福岡高→筑波大で ある選手のことを思い出しました。福岡選手より2つ上になるはずですが、筑波大からトップリーグのある強豪チームに進みました。高校日本代表候補だったこともあるトップの選手でしたが、数年前落とした財布にたしかコカインがあり、逮捕。解雇されました。今はどうしているのかな?

大変、残念だったし、なによりその選手のお父さんは、私は仕事関係で色々とお世話になったことがあったのでした。その選手の弟も福岡高ラグビーから大阪大に進み大学でもラグビーをしている話をお父さんから聞いたことありました。立ち直ってくれるといいなあ。


この福岡高ラグビーと県内で永遠のライバルと言われているのが、県立修猷館。

毎年、修猷館と福岡高の間で、定期戦も行われてます。

私の次女の修猷館高校時代、ラグビーの主将は小学中学の同級生。またチームには、転校前の以前学校て次女の小学1年生の時、クラスメートだった男の子など、小学生時代から私も知っている子が何人もラグビーにいました。知り合いが多いのと、マネジャーも仲良しということで次女は公式戦は応援にかけつけてました。


次女が高校三年の時のラグビー部、当時

高校三冠(熊谷である選抜、国体青年の部、冬の花園)を達成した強力なチームでしたが、一年を通して全国で負けたことない東福岡に公式戦で土をつけたのが修猷館でした。春の九州大会の県予選でした。

前半はサブメンバー中心で途中からレギュラーをどんどん投入してきた東福岡を破り、後に、テレビのアンビリーバブルで取り上げられてました。

途中まで向こうは、サブメンバーとはいえ、部員100人を超えかつ高校日本代表候補だけで十人以上いる東ですから、やはり凄かったのです。

まあ、東福岡には、秋の県大会決勝で1点もとれず完敗したのですが、あの時の東は、決勝で修猷館を完封するため目の色が、変わっていたらしいです。


さて、私が知っている時代の修猷館ラグビー部。彼らの進学先ですが、早稲田大がスポーツ推薦で取ってくれるようなハイクラスはいませんでした。

この春、早大を卒業した下川選手はたしか

スポーツ推薦で早稲田に行ったようですが、下川くんクラスの逸材でないと、花園上位チームの主力クラスがゴロゴロの早大推薦でいけません。

次女の幼いなじみの主将は、修猷館が持っている慶應大の指定校推薦を使い慶應へ、指定校推薦をもらえるためには、校内で平均評定が4以上取らなければならないので、なかなか大変です。一学年400人で、九大に200人、東大と京大に50人ぐらい受けて子がいる中での話です。

もう一人の幼ななじみは、同志社。

そして、もう一人は、浪人して九大医学科へ。

ちなみに次女の一つ上になりますが、これも昔から中学の、生徒会長などして知っているI君は、東大へ進みましたし、同じマンションの一つ上のラグビーだったSさん(マンション組合でいつも一緒だった)のの息子さんは、横浜国立大と、なかなかハードな部活をやりつつ、勉強をするといい文武両道の追及ですね。


文武両道、地方であり、また公立である福岡の公立進学校ではまだ、当たり前のように両方やるというスタンス(高校の考え)なのですが、中高一貫校で塾に支えられて東大を目指す首都圏では、公立の一部しか行ってないようですね。

効率よく勉強し、東大や難関国立大に大量に現役て入るというのが東大生の5割以上との現実の前には、運動部を、みっちりやることは頭にないでしょうからね。

話は、ズレてしまいましたが、福岡県がラグビーは強いのは、まず高度成長時代では、新日鐵八幡の存在。北九州にもいい選手を生み出す鞘ケ谷ラグビースクールがあるのは新日鐵ラグビーがあったから。

福岡県にはラグビースクールが多いのは、福岡高、修猷館のラグビー部OBがいい指導者でいるからです。また、これらを支えていたのが、ラグビープロ社会人チームが3つも本拠を置いていること。

ラグビーワールドカップが成功を収めたほんの数年前には、福岡県からラグビーチームが2つもなくなる(サニックスは、活動縮小で廃部まではアナウンスされてないが)

コロナで一変しました。