父のガンが分かってから、だいたい1ヶ月に1回くらいのペースで実家に帰っている。

また、毎週金曜日が診察なので、その度に週一のペースで電話で母に病状を聞いている。

特別なことがない限り、自分の仕事の都合もあるため、このペースを守っている。

そうはいっても、最近電話口で聞く病状はいつも快方に向かっているとの説明をうけていたので、そこまで大きな心配をしていなかったし、する必要もないと思っていた。

そして、4週間ぶりに実家に帰った。

当然、今までよりも元気になった姿で会えると思っていた。

しかしながら、前回会った時から見た目が大幅に変わっていた。期待値が高かった分なおさらに。

無精髭を生やし、調髪していないせいもあるだろうけど、明らかに以前よりも皮膚のハリが失われ、顔色も少し黒っぽいというか、病人特有のくすみのようなものがあった。

手先がしびれて薬を入れ物から押し出すこともできない。爪も自分で切れない。

耳は遠くなり、普通に話しかけても、反応しない。

何よりできないことが多くなって、自信を失っているので、元気が極端にない。

腹水が溜まっているというのは先月に実家に帰った時に聞いていた。

ただし、「まだ原因がわからない状況なので、それを検査していきましょう」という段階で、そこまで心配をする必要はないとのことだったので、安心していた。

じっくり検査をする余裕がまだある、と勝手に勘違いしていたのかもしれない。

しかし、今の父の姿を見たら余裕なんてないことは一目瞭然だ。

本人が入院を拒んでいるので、誰も入院の話を出さないが、今すぐにでも入院をしたほうがいいのかもしれない、そんな思いすら沸き起こるくらい、弱り果てた姿だった。

やっぱり、医者の言うことなんか信用するんじゃなかった、そう思った。

私は父のガンが見つかった時のブログでも書いた通り、医者というものをあまり信用していない。

セカンドオピニオンを受けろといっても聞かない父に、無理やりにでも受けさせればよかった。

複数の医師の意見を聞いて決めていればよかった。

どうせ最後は医者に頼るしかないのなら、それまでにやれるだけのことはやっておきたかった。

今更後悔してもしょうがないことなんですけどね。。

今後どうなるのか、今日MRI検査を受けて金曜日に結果がわかるということなので、慎重に待ちたいと思います。