宮中で働くようになり、私は程なくして側室候補になったようだ。

例え嫌でも、決められた事には逆らえない時代背景...

私が不幸にになるのが目に見えていた兄は私を連れて逃げようとしてくれた。

兄は私より長く、早くから宮中を見てきた。

側室になった人の誰一人幸せにはなっていない...

回りからの嫉妬、今では考えられないような意地悪をされていたという...

だからこそ兄は私を連れて宮中から逃げようとしていたのだ。

ただ、私は兄の並々ならぬ努力を見てきた...

両親を失い、幼い私たちを育て上げてくれた兄...

私を連れて逃げようとしてくれた兄に嘘つき、気丈に振る舞い私は大丈夫だと安心させていたそうだ。

そして、流れのまま側室となり息子を産む。

兄の心配や不安はどれ程だったであろう...

妹が不幸になるのが目に見えているのに...

不安は的中だ...

私は息子を産むが3歳くらいの時に大切な息子に毒を盛られ亡くなってしまう...

そして、私は食べることができなくなった。

今でいう、摂食障害のようなものらしい。

そして、私は命を落とす。


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