あまり、記憶にはないが...

横たわる息子を確認したあと、私は医師や主人に支えられて待合室のような場所に移動された。

何かしらの書類が出来るまでそこで待つように言われたのだろう...

泣き崩れる私と主人の前に、名刺を持った男の人がいた。

葬儀屋の名刺...

その時、あ、そうか、葬儀をしなきゃいけないんだ...

なんてタイミングのいい葬儀屋なんだ...

夢だから、早いんだ。

まだ頭の片隅には、リアルだけど、夢だからなんて考えてる私もいた。

葬儀か...息子は死んじゃったんだ...

誰に連絡したらいいのか考えた。

ぐちゃぐちゃのぼろぼろの私は頭が回らない...

田舎の母はあまり丈夫ではない...

息子が亡くなったと伝えて大丈夫か...

まずは、妹と弟だ...

それから頭の回らない私は息子の親友でもあり、私の親友でもある友達に連絡した。

皆、留守番電話だったので、メッセージを入れた。

母にかけなきゃ...

落ち着いて話せばきっと大丈夫...

そして、母に電話した。

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