去る2月12日、「スナックカー」の愛称で親しまれた近鉄12200系が定期運用を離脱しました。
1969年(昭和44年)に12000系の改良型として登場し、1977年(昭和52年)まで166両が製造され、車体のオレンジと濃紺の塗り分けは近鉄特急の象徴で、半世紀の間ファンや利用者から親しまれてきました。
2000年(平成12年)に引退した12000系とは対照的に、約20年使用されたのが基本性能の高さだからといえるでしょう。
新型コロナウイルス感染症に伴う緊急事態宣言発令中のため特別なセレモニーは行われず、静かな引退となりましたが、「近鉄特急といえばこれ」という記憶が人々の脳裏から消えることはないでしょう。
今のところ“さよなら運転”を行うかどうかは公式から発表はありませんが、緊急事態宣言が解除されたらさよなら運転は無理でも、回送列車として特別な装飾を施したりなどして華やかに引退させてあげたいなと思うのは私だけではないはず。