1989年(平成元年)2月、ファミリアが6代目にフルモデルチェンジされた2か月後の4月、「アスティナ」と名乗るテールゲート付きの4ドアクーペが追加された。
このアスティナは6代目ファミリアと異なったコンセプトで誕生し、リトラクタブル・ヘッドライトを設けた個性的なスタイルが欧州市場で人気となり多数輸出されたが、国内市場では不振に終わっている。
そのため国内では現存率が高いとはいえず、今回発見できでカメラにおさめれたのはラッキーだった。
1600DOHCエンジン(1500SOHCエンジン搭載もあり)を搭載し、走行性能も高かったはずだが走り屋には人気なかったようだ。
かつての三菱ランサー・セレステや日産のサニークーペみたいなキャラクターで、どちらかといえば“走り”よりもスタイル重視のクルマだった。
なお正式名称は「ファミリア・アスティナ」だが、公式では敢えて「アスティナ」と呼ぶことが多い(テレビCMでもアスティナを前に出して宣伝していた)。
マツダの意欲作だったにも関わらず日本では商業的にヒットしなかったのが残念な話だ。
日本人はアスティナのような個性的なスタイルが受けなかったということか・・・。私は結構気に入ってるんですがね(笑)。
このスタイルは実質的な後継車の「ランティス」に引き継がれているが、そちらも販売不振でモデルチェンジされずに姿を消している。
ちなみに兄弟車として「ユーノス100」というクルマがユーノス店で販売された。1800ccエンジンを搭載していることがアスティナとの相違点。