昨日の昼前、東海道新幹線「のぞみ255号」の車内に乗客の男が油のようなものを体にかぶり、焼身自殺を図ったおぞましい事件が起こった。
車内は煙で充満し、男と火災に巻き込まれた女性1名が亡くなり、他の乗客27名も負傷した身勝手極まりない行為である。
犯人の男は年金受給額に不満を持って自暴自棄し、ガソリンを体にかぶって自分の人生を終えようとしたようだが、はっきり言って言語道断である。
死ぬのは勝手だが、他人を巻き込むなと言いたい。何の罪もない人をこういった形で終わらせたのは本当に悔しい。
ここで新幹線のセキュリティ面に問題がなかったかマスコミが報道していたが、手荷物検査をすれば防げたのではないかとの議論も挙がった。
海外の高速鉄道では手荷物検査や金属探知機による検査を実施しているが、海外の場合はテロ対策の意味合いが強く、しかも日本は島国で治安もいい方だから、諸外国とは事情が違う。
もし、この事件をきっかけに手荷物検査を実施されたら手軽に利用できる交通手段ではなくなり、在来線の有料特急にまでそれが波及される可能性がある。
警備を強化するのは当然だが、手荷物検査に関しては私は反対である。新幹線は航空機と競争しているし、手荷物検査されたら時間内に乗れなくなったり、切符買ってすぐに乗れるのがウリの新幹線ではなくなるため、ほとんどの利用者は飛行機にシフトするのではないかと危惧する。
ただ放火されたにも関わらず、死者は出てしまったものの負傷者が25名だったことと、全焼を免れたのは不幸中の幸いである。
決して今回の事件が「大したことない」と思ってないが、これも日本の鉄道の安全性が立証された結果といえようか。
そもそもマスゴミは「新幹線史上最悪」とか「安全神話」と報道するのは慎んでもらいたい。
尼の事故と違うし、今回は「人災」でああなったんだから・・・。