1997年(平成9年)7月に登場したマツダ・ミレーニア。最近までマツダのフラッグシップだったが、あまり街中では見掛けませんね(^^ゞ
元々このクルマは1993年(平成5年)10月に「ユーノス800」としてユーノス店で販売され、クロノスとセンティアの間を埋めるモデルだった。
2500ccのDOHCエンジンを搭載しているが、世界初のミラーサイクルエンジンの搭載や環境面などへの配慮も行ったクルマで、北米では「ミレーニア」という車名で輸出され、2000年代に入ってもそれが通用するよう、時代を先取りした要素が盛り込まれたクルマだった。
国内では車名がみたび変更されており、1996年(平成8年)6月に「マツダ・ユーノス800」、翌年7月に北米向けと同じ「ミレーニア」と変わった。
2000年(平成12年)にセンティアが生産終了してからは一躍フラッグシップの座についたがそれも束の間、2003年(平成15年)8月に生産終了となり、現在のところマツダ最後のフラッグシップ車がこのミレーニアとなっている。
バブル崩壊後に誕生したクルマだが、出力的に不利とされた大排気量セダンに熱効率の良くなるミラーサイクルエンジンを世界で初めて実用化したことなど、21世紀に入っても通用するクルマ造りを目指したマツダの意気込みがうかがえ、販売面ではパッとしなくてもデザインが美しかったのは事実。
5チャンネル化には失敗したとはいえ、もう少し評価してあげてもいいのではと私は思う。