5月27日に
来年5月の團菊祭から 八代目尾上菊五郎さんと 六代目尾上菊之助さんの襲名披露興行が始まることが報道されました
コロナ禍で 市川團十郎さんの襲名披露興行が延期になり 音羽屋の襲名披露も延び延びになっていた感がありました
その間に 菊五郎さんは 腰の脊柱管狭窄症になり 動くのが大変になったのでしょう
襲名披露興行は 全国展開するだろうから
足腰を悪くした菊五郎さんには キツイだろうな
もう 音羽屋の襲名披露興行は 当分ないのか?
なんて 勝手に考えていましたから
昨日のニュースは 本当に嬉しいです
で 菊五郎さんはなんという名前なるのか?
と思ったら 七代目菊五郎のままだと
普通なら 猿翁さんとか 白鸚さんとかみたいに
自分の俳名なんかを襲名するのかと思いましたが
菊之助さん曰く 「菊五郎以上の名前が音羽屋にはないから」
菊五郎さんは 「52年間名乗っていた名前に愛着がある
残りの歌舞伎人生を違う名前で生きるより 菊五郎の名前で幕を閉じたい」と
その通りだと思います それが本音だと思う
でも もし
コロナ禍がなくて 菊五郎さんの脊柱管狭窄症もなくて 数年前に襲名披露興行が出来ていれば
菊五郎さんは 〝倅〟に菊五郎の名前を譲って 自分は改名していたと思う
そして 華やかに音羽屋三代の襲名披露興行として 名古屋 大阪 京都 博多など 地方公演にも参加したでしょう
でも 七代目菊五郎のままでいると
倅と孫の襲名披露興行に 無理を押して地方巡業まで参加しなくて良いのです
立ったり座ったりするのもままならない状態で 痛い思いをして 口上に列座する必要もないのです
その代わり 来年の5月6月の東京の2ヶ月間は 顔には出さないけれど 死に物狂いに頑張るでしょう
江戸っ子だから
恐らくそんなに長くない歌舞伎役者としての生命を
菊五郎さんは菊五郎さんのままで
東京でリハビリをしながら 明るく最後まで 江戸っ子の真髄の歌舞伎役者を貫いて欲しい
1歌舞伎ファンとして そう望む
だって私が歌舞伎を見始めた時から
尾上菊五郎は 七代目菊五郎さんだったし
筋書きの写真は 今年の團菊祭まで
今だに 若くて優しい男前の菊五郎さんのままなんだから