3月3日 ひな祭り

朝から 東京へ


静岡駅手前で 携帯がけたたましく鳴り

地震 津波 高台に避難すること と


あちゃー 新幹線止まる 


と思ったら よく見ると 

焼津市の〝避難訓練〟のエリアメールでした


コレから『ヤマトタケル』のを見に行くのに

焼津から 不吉なハヤテの知らせが来るとは 面白い


私 何ヶ月か前に 梅原猛さんの戯曲の原作を読んでいたし

二代目猿翁さんのNHKの追悼番組の『ヤマトタケル』を1回見ていたので 粗筋は 覚えているはず





朝は寒かったけど 富士山は美しい


新橋演舞場は 恐らく 2回目かな?





資生堂の緞帳 美しいですね


第1幕

聖宮から始まる

大和国の帝は 中車

皇后は 門之助 

衣裳とカツラが重くて?セリ上がりで登場する2人

皇后には息子が1人いるらしい


主役は 市川團子 

小碓命(おうすのみこと)後にヤマトタケル

と 大碓命(おおうすのみこと)の双子の兄弟の二役

この2人は帝の子 だけど 前妻の子


小碓命の声は 高くて澄んだ声

大碓命の声は 低くて破れたような声に 変えている

一幕目に 2人の兄弟の早替わりを これでもかと見せる 最後に誤って兄を斬って殺してしまう


美しい兄橘姫(えたちばなひめ)と弟橘姫(おとたちばなひめ)は 米吉の二役

これも早替わり 特に兄橘姫の黒い衣裳が美しい

この姉妹は 年齢差があって 姉は色気がある


聖宮の場面の最後で 皇后がしめしめと笑う

大碓命の言った通りだなと思う


大和国を追放になって 1人で熊襲征伐に行く小碓命

明石の浜の時点で 團子君は 汗びっしょり


スーパー歌舞伎の主人公は 出ずっぱりで 早替わりや芝居や立廻りの動きも速いので 体力勝負ですね

團子君の顔の汗が奮闘努力を物語っている


追ってきた兄橘姫に殺されかけるが 兄殺しの理由を説明して 兄橘姫に逆に惚れられる小碓命

叔母の倭姫(やまとひめ・笑三郎)と老大臣(寿猿)と弟橘姫がお見送り

純粋で優しくて涙もろい小碓命

倭姫と老大臣が小碓命の良き理解者



熊襲征伐に場面が変わる 

熊襲タケル兄弟の館

兄タケルは猿弥 弟タケルは錦之助

2階建ての館で沢山の家来も含めて酒盛りの最中

大和国に反発している色んな国から使者と貢物が届けられる

この場面は 花道や通路や本舞台上の役者の人数の多さから考えて 2階席から俯瞰して見た方が面白いかも知れない


小碓命は 大和国の女性として赤い衣裳の美しい踊り子として登場


小碓命は踊りながら 2人のタケルに言い寄られる

赤い衣裳を剥ぎ取られる

灯りを消して 兄タケルを殺して 

引窓が開かれてからの大立廻り

素早くてエネルギッシュ 

酒樽が2階から降ってくるし

最後は2階で弟タケルを頭から串刺しにする

死に際に 勇者の証のタケルの名前を継いで欲しいと

錦之助タケルは 最期は2階の壁をぶち破って後ろ向きにダイブして死んだ 頑張る

(錦之助さんと門之助さんと私は同い年)



幕間30分 弁当タイム


つづく