6月5日 14:30からの Discover BUNRAKUを

見てきました


外国人向けの 文楽鑑賞教室です

字幕が英語でした


わざわざ 1回だけの外国人向けの文楽に いちびって行ってきた訳ではありません


日曜日の午後しか行ける時間がなかったから





八木早希さんの司会で 

the ABC of BUNRAKUがあったあと

仮名手本忠臣蔵の 

二つ玉の段から 早野勘平腹切りの段まで の公演です



八木早希さんは関西中心に活躍するタレントさん

聡明な方で 嫌味がなく 私は好きです

テレビのコメンテーターやFM放送でDJやったり 活躍されています

初めて 生の八木早希さんが見られる と思っていたら


午前中からの私用が長引き 

開演の14:30には 行けませんでした


タクシーで駆けつけたのが 15:25 ころ

昼ご飯も抜きで お腹はペコペコ

自販機でリンゴジュースを買い 入館

ちょうど 二つ玉の段の途中でした


文楽の2つ玉の段は 

歌舞伎と違って

お軽の父・与市兵衛と斧定九郎の絡み やりとりが長くあり 与市兵衛の優しい思いやりのある人間性が浮き彫りになりました

この五十両を娘に届けて お軽の喜ぶ顔が見たい 勘平を侍に戻してやりたいと切々と口説きました

その与市兵衛を 定九郎は むごたらしく殺しましたよ

仰向けに倒した与市兵衛の腹に 刀を突き刺して グリグリえぐって殺しましたよ

絶命して動かなくなった 与市兵衛の懐中に手を入れて財布を引っ張り出すと 財布の長い紐を首に掛けていたので 与市兵衛の上半身が腹筋運動するように音もなくスーッと持ち上がって 不気味でした


身売りの段 勘平腹切の段

お軽の母である与市兵衛女房(清十郎)が 良いですね

籠が舞台に入ってきて 祇園一文字屋お才が出てくるのかと思ったら お才は登場しませんでした

代わりに一文字屋亭主才兵衛が歩いて登場


今着ている着物の生地で作った財布を

与市兵衛に持たせたと

コレを聞いて勘平はドキッとしますよ


早野勘平って 私の中では 仁左衛門さんの長い顔のイメージなんですが

文楽人形の勘平のかしらは キリッとした ちょっとふっくらした四角い顔の源太



原郷右衛門と千崎弥五郎が訪ねてきた時

奥の間に入り 猟師の格好から 黒い着物に着替えて出てくる 脇差しは腰にあり 太刀をもって出てくる

太刀を少し鞘から抜き 鏡代わりに使って 身だしなみを整えるところなんか カッコいい


血染めの財布から 自分が姑を鉄砲で殺したと思い込み 腹を切る

しかしよく見ると与市兵衛の傷は刀傷で 勘平が撃った玉は 与市兵衛殺しの定九郎に命中していた

奇しくも姑殺しの仇を打ったことになる

取り出された連判状に名前を書いて 切った腹から臓物を掴んだ血染めの手で 血判を押す勘平

人形の手は血で汚れましたが 人形の顔は血では汚れない(歌舞伎では血のりベタベタ)





勘平は仇討ちメンバーの46人目として登録される

血染めの財布が形見となりました


ぬぬ 

赤穂四十七士 最後の1人は誰だった?

そうか 七段目で登場の お軽のお兄ちゃんの

寺岡平右衛門でしたね

私の頭の中では 由良之助も平右衛門も仁左衛門さん

困ったもんだ


呂勢太夫の語り 錦糸の三味線 

良かったです


三味線の清治さんはお休み