主人公の高校生・真琴は青森の親戚・圭の家で暮らしはじめた。実は彼女は修行中の魔女だった・・・。
この季節になると毎年、あずまきよひこ氏の『よつばと!』の新刊はまだかなぁと、書店のコミック欄を眺めてしまうのですが、その日常系“よつばと”成分を補充するのにぴったりなコミックを発見しました。
高校生活+農業というほのぼのとした地方都市の日常が精緻な背景とともに描かれていて、読んでいてほっこりとした気分になれます。その中に、ときおり、見習い魔女の魔術であったり、宮沢賢治をほうふつとさせるような異界の者が登場したりして、そのバランス感が絶妙です。
この冬、ミカンを常備したコタツで読むのにぴったりな本です。残念なのは、大きな書店でないとこの本が置いていないことでしょうか。巻末のPR文言によると、2巻は2014年夏刊行予定とのことで、ぜひ今後ブレイクしてほしいシリーズです。