自分が初めて作ったガレージキットの組み立て塗装の記事が

ありがたいことに今でもアクセスをいただいているので

Twitterであげていた一番新しいガレージキットの作り方を

ブログの方でもまとめてみようと思いました

 

古い記事の方は拙いところもあるので

この新しいバージョンがまとめ終わったら消去予定です

 

 

【前回の記事】

 

今回は【気泡埋め/バリ取り/パーツ欠損補修】をしていきます

 

・用意した道具

・バリ取りとは

・バリを取る

・ゴミはゴミ箱に捨てない

・気泡埋めとは

・気泡を埋める

・パーツ欠損補修とは

・パーツ欠損を補修する

 

・どっから不良品?(余談)

 

撮影した写真に不足があり

別のガレージキットの写真で説明をしている部分もありますが

作業工程は同じなので気にせずぬるい目で見てもらえたらと思います

 

 

・用意した道具

 

左から

・鉛筆

・デザインカッター(替え刃も必要)

・彫刻刀(カッターを使いにくい所で使う)*

・接着剤(好みでゼリータイプ使用)

・つまようじ

・ニッパー

 

写真にはないですが

・ベビーパウダー

・ペンテルの白色クレヨン

・スポンジヤスリ/ヤスリ

 

 

神ヤス3mm

120 240 400

スポンジ付きヤスリ/曲面にフィットしてくれる

 

 

キュービトロン/フッキット

220 320 400

スポンジなしで命が長い

ホビーショップで切り売りされていたもの

 

全部揃えなくてもガレージキットはできます

 

自分はヤスリを使うのが苦手なのでヤスリの種類が多いです

 

 

 

・バリ取りとは

バリとは複製の際にシリコン型の合わせ目のせいでできる不要な部分です

赤丸の部分

 

シリコン型の合わせ目もパーティングラインという線状になっているので

こちらも同じく処理していきます

 

 

文字数の関係で端折りましたが

赤丸の部分のゲートも処理していきます

左のパーツがゲート有り

右のパーツはゲートを取った後

 

ゲートは複製の際にレジン液が流れる道みたいなもので

こちらも不要なのでカットしていきます

 

 

 

・バリを取る

バリは手で取ったりニッパーでとれます

一気にニッパーでカットしてしまいえぐれてしまったり

傷つけるのが怖い場合はあえて少し残して

次に書いてあるパーティングラインと同じ処理をすると安心です

 

パーティングラインはヤスリやカッターで削るだけで簡単にとれます

 

ツイッターかなにかで見かけた方法では

鉛筆の芯の側面でパーツをなでると

パーティングラインに鉛筆のあとが残り

それが消えるように削るといいとか

 

左の丸がゲート

(右2つの丸は不要な気泡(凸)が入っています)

さっきの画像より長くてわかりやすい方

 

ゲートを取ったり

気泡(凸)を取ったあと

(気泡(凸)ってなんぞというのはこの後の気泡埋めのところで)

 

ゲートはパーツ部分なのかゲート部分なのか

パーツリストを確認しながらニッパーでカット

パーツギリギリを狙わず

少し残してからカッターで丁寧に処理することもできます

 

 

基本的に共通点としては

一個のパーツをきれいにするぞ!と深追いするより

少し処理したら次のパーツへとサクサク変えていく方がおすすめです

パーツよってゲートがとりやすいとりにくいなどのムラに対して

沼らないのかなと思います

 

 

上の丸が気泡(凸)

下の二つの丸がゲート

 

取り除いたあと

 

 

 

 

・ゴミはゴミ箱に捨てない

この辺りでバリやゲートなどゴミが増えてきます

前回の記事にも載せたパーツの画像ですが

正直なところゴミが増えてくると

掃除のついでにうっかりパーツを捨てる

ゴミとパーツの違いがわからん

諸々問題がでます

 

こっちは切り取った不要なゲート

この後パーツの欠損補修に使います

なのでゲートは取っておいた方がいい場合もあります

あと塗料の試し塗りにも使える

 

 

おすすめとしてはゴミ箱へ直接捨てず

コピー用紙でクズカゴを作ったり

ゴミを入れる様のトレーを用意したりして

作業中に出たゴミはそこに集合

クズカゴにパーツが入ってないのが確認できたら

ゴミ箱へ捨てるの流れで作業すると

パーツが無い!となった時は

クズカゴの中を探せばいいので安心です

 

そんなことをしても無情にもパーツは家出をするものなので

面倒な場合は適当でどうぞ

 

 

 

・気泡埋めとは

気泡とはシリコン型作りや複製の際にパーツにできる穴です

シリコン型に空気の逃げる場所がうまくできていない場合にできたりします

湿気が多い日に複製をしたり

レジン液に水分が入ってしまったりでも化学反応でうまれたりもします

 

気泡のせいでパーツが欠ける形で気泡が入ることもありますが

とりあえず不良品では無いです

 

あと先ほど説明の中にあった気泡(凸)

丸の真ん中

リボンの間にあるプクッとしたのが気泡(凸)

これはシリコン型の方に気泡(凹)があって

そこにレジン液が流れ込んで凸になっています

不要なのでカッターで取り除きます

 

 

・気泡を埋める

前のブログでは切り離したゲートの先を削って気泡に差込み

気泡を埋めていたのですが

最近は100均一のゼリータイプの小分けになってる瞬間接着剤と

ベビーパウダーを混ぜたもので埋めています

 

ざっくり気泡埋め手順

・接着剤とベビーパウダーを混ぜてパテを作る

・爪楊枝で気泡にパテを入れる

・パテが固まったらヤスリをかけて

パーツとパテの境目を綺麗にする

 

赤丸の部分がベビーパウダーと接着剤のパテを塗ったところ

まだやすりがけ前です

 

 

補足

・気泡に埋めるパテは気泡の底までみっちりつまってなくても大丈夫

表面がきれいになればOK

・瞬間接着剤用のプライマーを使うとすぐ接着剤を固められます

ただしスプレーの匂いがすごい臭い

・クレヨンを気泡に詰めるのでも埋められるのですが

大きい気泡にはあまりお勧めできないです

クレヨンは塗装終わってから見つけた小さな気泡やキズに

同じ色のクレヨンで埋めたりできて便利!

(この後軸打ちという工程の後にパーツをクレンザーで洗うので

クレヨンはその後で)

 

 

注意点

・気泡を処理している時に新しい気泡が生まれる

何言ってるんだって感じですが

気泡を接着剤達で埋めた場所にヤスリをかけていると

ヤスリでパーツの表面が削れ

中に埋まっていた気泡が出てくることがあります

それをまた埋めてヤスリがけを…としているとまた更に新たな気泡が出てくる

無限ループ

対処は場所や大きさや数や作る人の好みよりますが

個人的には接着剤の部分だけを集中的にヤスリをかけるか

新たな気泡の方にはヤスリがいらない同じ色のクレヨンで埋めてあげるのがいいのかなと思います

このあと軸打ちという工程をしてから

またクレンザーでパーツを洗うので

クレヨンの場合はパーツの洗浄が終わってから埋めた方がいいです

 

 

・パーツ欠損補修とは

気泡が指先や毛先などパーツの端などに大きくはいると

指先や毛先などが無いパーツがうまれます

 

これらは気泡の埋め方と違って

不要なゲートパーツなどを使って

新しく作ってあげる処理になってきます

 

やや造形の技術が入ってるんですが

手首から先が丸ごと無いとかじゃなければなんとかなる

 

この辺りも不良品なのか通常なのかはディーラーさんによります

 

 

・パーツ欠損を補修する

レベルが高そうですが

割となんとかなる

 

切り離した不要なゲートを使います

 

 

・欠けている部分に不要なゲートを接着

・ゲート部分をそれっぽい形に削り

・元パーツ部分とゲートで作った部分の境目に

段差ができていたらヤスリをかける

 

補修した自分はわかっているけど

毛先くらいなら割と目立たないし

塗装後とかもっとわからないです

ないよりかまし!

 

毛先が欠けているパーツに

ゲートを刺している所

 

刺したゲートを削った後

もうどの毛先をゲートで作ったかわからない

 

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今回の内容の処理が一通り終わったパーツたち

処理前のパーツ画像がないのでわかりにくいの申し訳ない…

 

 

次回は【仮組み】の予定です

それではここまで読んでくださりありがとうございました!

 

 

 

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ここからは作業ではなく

結局不良品ってどこまで?という点について余談です

パーツチェックの時に入れればよかったなと後悔…

 

買ってみて思ったより自分で作業が必要…となったり

作り方を見ても作るの無理かも…となったり

そこからもしかしてこのガレージキット不良品??と思う人がいたら用の余談です

 

 

・どっから不良品?

ここまで何度か不良品ではないですと書きましたが

じゃあどっから不良品なんだよという話を

パーツチェックの時に入れればよかったなと後悔…

 

あくまでも私個人の考えなので全てに当てはまることはないです

とりあえずディーラー側として

ガレージキットを買って作る側としてもう少しぼちぼち書いてみる

 

・個人的に思うライン

個人的にはどっから不良品なんだよというラインは

キットを作ったディーラーさんが決めるのかなと思います

 

さらに付け加えると

業者さんが複製したキットなのか

ディーラーさんが複製したキットなのかで

内容も変わるのかなとも思います

 

それじゃあ作る側はわからんやん!ともなりますが

ディーラーさんは

ガレージキットのパーツ欠品対応など不備に関する対応は基本的に必要ですが

メーカーさんではないので

不良品かどうかの相談の対応までできるかどうかは

ディーラーさんによるのかなと思います

 

 

・ディーラーさんが複製したキットの場合

複製する技術がディーラーさんによって違うので

業者抜きのキットや他のディーラーさんのキットを基準にするのは難しいのかと思います

 

じゃあディーラーさんが複製した場合どんなパーツでもいいのかよ!っていうと

ディーラーさんがエラー品(不良品)として弾いたパーツが

誤って販売するキットに入れてしまった場合など

なきにしもあらずのなので(同じ様なパーツが大量にあるので混ざってもおかしくない)

絶対に不良品では無いパーツだけでキットができているわけでは無いです

 

・それでもわからん

いくら話を聞いても実際に目の前にあるパーツがそうなのか否か

なるほどわからん!という場合は

ガレージキットの制作教室など知恵を拝借できる場所にいったりでいいのかなと思います

 

またはガレージキット作り方その1で紹介した様に

制作代行業者にお願いするのもありなので

無理そうだったら人の力を使うのがおすすめです

 

 

・まとめると

>ディーラーさんはメーカーではなく個人

キットの出来上がりにも相談対応にも限界がある

 

>ガレージキットは買った人の作る力もある程度必要

作る力が足りない場合は

それをサポートするのはディーラーさんより

サポートするのをお仕事にしている人(ガレージキットの教室や制作代行)なのかなとは思います

 

 

・私自身が買ったキットが不良品かな?と思った場合

自分の場合は問い合わせが面倒なので

気泡の埋め方やパーツ補修の方法をググって作って終わらせます

チカラこそパワー

 

パーツが足りない場合は即ディーラーさんへ連絡

パーツの欠けが大きい場合は

ディーラーさんへ相談できるかはケースバイケースでしょうか

 

…という余談でした

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