ピグマリオン効果
ピグマリオン効果とは他者から特定の事に期待を持たれる事で結果的に成果が上がる心理行動の事です。別名ローゼンタール効果。
ピグマリオン効果とは反対の効果をゴーレム効果と言います。
人間は褒められると気持ちいい
褒められると恥ずかしかったり、持ち上げられるのが嫌だったりする人もいるかと思いますが、人間は他者からの期待に答えたいという習性があります。
期待がある事によって気持ち良くなり、やる気が上がるという事です。
ピグマリオン効果に関する実験
ピグマリオン効果はローゼンタールという心理学者によって提唱された効果です。
彼はピグマリオン効果の実験として1964年にサンフランシスコの小学校でごく一般的な認知テストを行いました。
学級担任による生徒への期待がどう影響するかを観察する実験です。
生徒達がテストを解き終わった後、学級担任がテストを解いた生徒を数名ランダムに選び、「テストの結果この生徒達に今後の成績向上の傾向が見られました」と通告しました。
その後の観察では確かに期待された生徒達は成績が上がったとの事です。
この事からピグマリオン効果が提唱される事となります。
ピグマリオン効果に似ているものに
①ハロー効果
②ゴーレム効果
③ホーソン効果
という物があります。
その違いは何でしょうか?一づつ見ていきましょう。
ハロー効果との違い
ハロー効果とは第一印象に置けるある特定の特徴に引っ張られることで後々の評価にも影響を及ぼす心理行動の事です。
例えばビシッとしたスーツを着ている男性がいると、「仕事が出来る優秀な人なんだろうなぁ」と思ったりする事がハロー効果の事例です。
ピグマリオン効果 →他者が期待を持つ事で成績や成果が向上する事
ハロー効果 →特定の優秀な特徴に引っ張られることで関係の無い事柄に関しても優秀だと思い込む心理の事
(なおネガティブハロー効果なるものも存在します。詳しくは下の記事まで↓)
ゴーレム効果との違い
ゴーレム効果は簡単に言えばピグマリオン効果の反対です。
先程の実験に照らし合わせると、学級担任が特定の生徒を「良くない」「学習が出来ない」と思っていると後々の成績も悪い物になるといった感じです。
ホーソン効果との違い
ホーソン効果は目立ったり注目が集まると結果的に成果が上がる心理法則の事です。
目立ったり注目が集まる事によって承認欲求が刺激され、やる気UPに繋がっていると考えられています。
ピグマリオン効果 →他者からの期待
ホーソン効果 →他者からの注目
ピグマリオン効果の活用法
①教育現場
生徒達を褒める、という事をするのはもう皆さんもお分かりだと思いますが、一つ注意点があります。それは褒め方です。
上手な褒め方
皆さんはどちらが良い点数を取った生徒に掛けるべき適切な言葉だと思いますか?
⑴ 「A君は高い点数を取って凄いね!A君は優秀な生徒だよ!これからも期待してるよ!」
⑵ 「A君凄く努力したんだね!努力の成果がテストの結果に表れてるよ!これからも期待してるよ!」
どちらだと思いますか?
答えは⑵です。
なぜ後者が上手な褒め方なのかと言うと、
前者は優秀な生徒と結果を褒めているのに対し
後者は努力という結果への過程を褒めているからです。
前者だと生徒は「常に優秀な生徒でなければ..!」と思ってしまい、結果主義になりかねないです。
逆に後者は「努力を続けよう!」と結果への過程を好んでやる様になります。
②部下のマネジメント
人間は自分の人生を自分でコントロール出来ると分かると、自然とやる気がみなぎります。
部下の育成には特定のプロジェクトに参加させたり、ミスをフォローして期待の言葉を掛けたり、部下の提案や企画を検討してみたり受入れたりするといった方法があります。
こうすれば自分は会社で必要とされている!」と感じる事が出来る為、自然と部下のモチベUPに繋がります。
ピグマリオン効果の活用に置ける注意点
誤ったピグマリオン効果の活用法をしてしまうとまったくの逆効果になる恐れがあります。気をつけるべきは一点。
過剰な期待はやめる
です。
生徒の育成で言えば過剰な期待は過剰なプレッシャーを生んでしまい、また周りの生徒から贔屓されているとしていじめ問題にも発展する恐れがあります。
部下の育成で言えば期待し過ぎるのを見極めるにはミスが増えているかどうかです。
その他には凄く重要なプロジェクトやプレゼン、営業の仕事はいきなり任せるのもNGです。
最後に
ピグマリオン効果は上手く活用出来れば優秀な人材を育成出来ます。
注意すべき点を守って上手に活用しましょう!
