福岡・久留米のぶっちゃけ社労士、採用と労務管理の町医者 吉野正人です。
3月25日 【視点】 パート社会保険「2035年完全撤廃」に向けた中小企業の生存戦略
3月25日水曜日。政府は現在、短時間労働者に対する社会保険(健康保険・厚生年金保険)の適用拡大を進めております 。これまで「101人以上」「51人以上」と段階的に義務化されてきましたが、直近の法改正等により、現在適用外となっている「従業員数50人以下の企業様」におかれましても、今後段階的に社会保険への加入義務が発生する具体的なスケジュールが決まりました 。今後の法改正ロードマップにより、2035年には規模を問わずすべての企業で適用(完全撤廃)されることが決定しています 。
推測ですが、政府の本当の狙いは、少子高齢化で逼迫する社会保険財政の確保でしょう。大企業中心だった負担増がいよいよ我々のような地域の中小・零細企業にまで完全に及んできた、というのが偽らざる現実です。厳しい時代ですが、嘆いていても法律は待ってくれません。今後の見通しを正しく把握し、今のうちから対策を練る必要があります。
■ 「企業規模要件」の撤廃スケジュール
貴社の「現在の社会保険加入者数(厚生年金保険の被保険者数)」と照らし合わせ、いつから義務化対象となるかをご確認ください。単なる全従業員数ではない点がポイントです。
【現行】 2024年10月~ : 社会保険加入者数 51人以上の企業
【予定】 2027年10月~ : 社会保険加入者数 36人以上の企業
【予定】 2029年10月~ : 社会保険加入者数 21人以上の企業
【予定】 2032年10月~ : 社会保険加入者数 11人以上の企業
【予定】 2035年10月~ : 企業規模要件の「完全撤廃」(すべての企業)
■ 「106万円の壁」も早ければ来年に撤廃へ
適用対象となった企業では、以下の要件を満たすパート・アルバイトが社会保険の強制加入対象となります 。
① 週の所定労働時間が「20時間以上」であること
② 所定内賃金(月額)が「8.8万円以上(年収約106万円)」であること
③ 「2ヶ月超」の雇用見込みがあること
④ 学生ではないこと
【重要】この賃金要件(いわゆる106万円の壁)についても、全国の最低賃金引き上げに伴い、早ければ2027年頃を目処に「撤廃」される見込みです 。撤廃後は、賃金額に関わらず「週20時間以上」であれば原則加入となります 。
最低賃金が上がり続ける中、少し働けばすぐに月額8.8万円を超えてしまいます。実質的に「週20時間以上=即社会保険加入」という時代がもう目の前に迫っているのです。
■ 企業への影響と「アドラー心理学」を活用した対策
自社が適用対象となった場合、施行直前ではなく今のうちから数年がかりでの対策が必要です 。理由は以下の2つの大きな影響があるからです。
1.法定福利費の増加:対象従業員1名につき月額1万数千円~の負担が新たに発生し、企業の利益を圧迫します 。
2.人手不足リスク:手取り額の減少を嫌がる従業員が、週20時間未満へシフトを減らす「就業調整」を行う可能性が高くなります 。
【今のうちに進めるべきステップ】
まずは現在のパートタイマーの働き方をリストアップし、「自社が対象になるのは何年か」「対象者は何名いて、会社負担額はいくら増えるのか」のコストシミュレーションを行うことが第一歩です 。
その上で、対象従業員へ早い段階から面談を行い、今後の働き方の意向確認を進めてください 。この面談時こそ、アドラー心理学の出番です。「なぜもっと働かないのか」「会社が困るじゃないか」と相手をコントロールしようとするのは逆効果です。安心感(心理的安全性)をベースに、「これからのキャリアや家計を含めて、一緒に未来の働き方を考えよう」と勇気づけの姿勢で対話することが、人材定着の鍵となります。
※写真は先日の自宅での夕食で、夕食は自宅で、鯖のレモンバターソース・レタスオイスターソース炒め・ケランマリ・自家製フライドポテト・山芋塩麹ダレ和えです。非常に美味しかったです。非常に美味しかったです。
以上、福岡・久留米の採用と労務管理の町医者 吉野正人でした。
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