こんにちは。
先日、改正労働安全衛生法が成立しました。
改正のポイントは3つあって、フリーランスを労働災害の保護の対象とすること、高齢者の労災対策を強化すること、ストレスチェックをすべての事業場に義務付けることです。
フリーランスと高齢者については、その趣旨に異論を唱える人はないはずですが、ストレスチェックの義務化については多様な考え方がありそうです。
これまでは、50人以上の事業場は義務、50人未満は努力義務でしたが、これを規模にかかわらずすべて義務とすることになるからです。
「労働安全衛生調査」によると、ストレスチェックの実施率は、50人以上は81.7%、50人未満は34.6%となっています。
50人以上でもまだ取り組んでいないところがあるなかで、それを一気に全部に広げることにはやや無理があるように感じます。
そもそも50人で区切っていたのは、産業医の選任義務要件に合わせていたのですが、産業医が必ずしも付いていないなかで、面接指導などストレスチェックの実施効果が上がるのか疑問が残ります。
もう一つの疑問は、実施費用面です。
専門性の高い調査ですので外部委託にするケースがほとんどですが、中小零細事業場がその費用を負担するのは困難と思われます。
施行日は、公布から3年以内とされており、時間の猶予はありますが、この間に地域の産保センターが主体的に関わっていくなど、支援体制を整備していくことが欠かせないと思います。
今回もお付き合いいただきありがとうございました。次回の更新でお会いできたら嬉しいです。