こんにちは。

 

よく足を運んでいた「うどん屋さん」が閉店しました。


その店の「味噌煮込みうどん」が特に気に入っていて、冬場になるとその味が無性に恋しくなります。


寒空のなか出掛けてそれをいただくと、身も心も温まる気がしたものでした。

 

そこはかなり高齢の男性が店主で、忙しいときだけ奥さんらしき女性が手伝っている小さな店でした。


営業は金曜、土曜、日曜の週3日だけ。その日に必要な麺を原料から手打ちで作り、地場産の野菜だけを使うという、こだわりがありました。

 

お客さんはほとんどが近隣の住民で、馴染みの客に支えられていたのだと思います。ここまでインバウンド客が来ることはありませんでした。

 

通い始めてもう20年くらいになりますが、寡黙な店主と話をしたことはほとんどありません。


その店主も年々立ち仕事がしんどくなったみたいで、味も次第に落ちていたように感じていました。

 

ここ2、3年は、手打ち麺の不揃い具合が目立つようになりました。麺を切る力もだんだんとなくなっていたのかもしれません。


内心、いつまで持つのか、心配していたのが事実です。

 

いつものように思い立って出かけたところ「○月○日をもって閉店します」とだけ書いた手書きの貼り紙を見て、初めてその事実を知ったのでした。


理由を書いていないのが、店主の最後の意地だったのかもしれません。その行間に悔しさが感じられました。

 

同じような馴染みの何店かが、感染症拡大期をはさんで閉店の運命をたどりました。


どこも高齢の店主が細々とがんばっているような小さな店でしたが、感染症が一つのきっかけとなり閉店という決断に至ったのだと推察します。

 

時の流れには逆らえないということで致し方ないのですが、残された者からすると何とも寂しいことではあります。

 

今回もお付き合いいただきありがとうございました。次回の更新でお会い出来たら嬉しいです。