こんにちは。

 

関西ではここのところ「嘘八百」がトレンド入りしています。


これは、某県のトップが幹部職員から指摘に対して、事実関係を否定した際の発言とされています。

 

この「八百」というのは、元来「非常に多くのものがある状態」を示すときに使われてきたもので、「八百屋」もそれと同じ使い方です。

 

また、大阪にあるたくさんの橋を称して「八百八橋」という表現が用いられることがあります。


一方、「八」は末広がりで縁起がよいということもあり、「八重桜」とか「千代に八千代」といった使い方もされています。

 

そうしたなかで、今回使われた「八百」はたいへんキツいイメージがあったことは確かで、言外には「よく調べずに適当なことを並べて」といったニュアンスが感じられます。

 

真剣に考え、よかれと思ってした指摘に対して、このような返しがあると、無念な気持ちになることは容易に想像されます。

 

言葉というのは、発する方がそんな気持ちがなかったとしても、受け取る方でその真意を理解してもらえず、誤解されることが多々あります。

 

職場で起こるハラスメントにもそういう側面があると感じています。


しかし、そんなつもりで言ったのではないという言い訳は、通用するものではありません。

 

今回の事案を見て、改めてトップの発言の重みを感じるとともに、「八方塞がり」になる前に手を打っておけばこのような事態にはならなかったのではないかと思うのです。

 

今回もお付き合いいただきありがとうございました。次回の更新でお会いできたら嬉しいです。