こんにちは。

 

大河ドラマ「光る君へ」が意外で面白い展開を見せてくれています。

 

ドラマが始まった頃は、まひろ(紫式部)と藤原道長の交流の描くと聞き、和歌のやり取りをしたくらいの軽いお付き合いを描くのだと思っていました。

 

ところが、回が進むにつれて、その交流は濃密な交際に発展し、前回の放送では2人の間に子どもを授かるところまで急転回を見せました。

 

お互い既婚者ですので、今風にいえば「ダブル不倫」になりますが、夫婦制度がおおらかなこの時代では「合法」的な関係で済まされたのでしょう。


しかしながら、国民放送がここまで思い切った内容を取り扱うのはいかがなものかと思ってしまいます。

 

歴史家の研究では、2人の交際については諸説があり決まった定説はないようですが、子どもまでがいたというのは最も先鋭的な解釈であるように思います。

 

脚本家大石静さんが世論に応えてサービス精神を発揮してくれた賜だと思うのですが、日本史の教科書では出てこなかった史実をファンタジーとはいえ、このように見せられると、違和感があります。

 

真面目な視聴者なら、あの子どもの運命はこれからどうなるのか、そちらばかりに関心が行ってしまいそうです。

 

もう15年ほど前に半年かけて通読した瀬戸内寂聴さんの「源氏物語」の世界は、実はまひろや道長が日常的に繰り広げていたリアルな世界だったことが分かります。


遠い空想の世界を描いていたのではなく、自分たちが間近で見聞きした世界だったのです。

 

それにしても、まひろはいつになったら、大作「源氏物語」の執筆に着手するのか、最近はそればかりが気がかりになっています。

 

今回もお付き合いいただきありがとうございました。次回の更新でお会いできたら嬉しいです。