こんにちは。

 

今年は「選挙イヤー」ということで、欧米でも日本でもあちこちで選挙が行われています。


ネットでも、マスコミ報道でも、選挙に関わる話題が多く、実は、日本人は選挙のことが好きなのではないかと思い始めています。

 

それがどうして投票率に結びつかないのかと思うのですが、今回の都知事選ではSNSで話題になったこともあってか、5%も上がり60%を超えることになりました。


適切な選択肢があれば、投票に行く人も増えることが証明されたように思います。

 

50%を下回ると「民意」がどこまで反映されているか不安なところがありますが、これが60%くらいになると、選挙結果と「民意」のギャップを感じることがなくなり、少し安心できます。

 

有権者の関心を引き出すことができれば、投票率が上がることが、ある程度立証されたという意味で、今回の選挙は意義があったと感じています。

 

「民意」がどう選挙結果を動かすかを見るのに、EUやフランス、英国の状況は参考になります。

 

EUで示された、移民問題に関わる民族主義的な流れが大きな潮流になると思いきや、そのあとのフランスでは、一度はその波に乗りかけた勢力が、次の選挙では失速する結果となりました。

 

「民意」による微妙なバランス調整が図られたということだと思います。

 

英国でも、移民の移送という極端な提案をした政権が否定されるという選択となりましたが、これも行き過ぎた流れを引き戻すという「民意」の現れだと思います。

 

このように「民意」は選挙というフィルターを通じて極端な変化に歯止めをかけるという役割を果たしてくれています。

 

それが適切に機能し、真の「民意」が現れる選挙の仕組が大切なのですが、残念ながらまだそんな状況になっていないようです。

 

今回もお付き合いいただきありがとうございました。次回の更新でお会いできたら嬉しいです。