こんにちは。

 

先日、朝の地下鉄に乗っていると「本日は2分遅れの到着となりご迷惑をおかけしました」というアナウンスが流れてきました。


電車遅延の際に、日本では必ず流れるのですが、海外から来た人にとっては奇異に感じることが多いようです。

 

「遅延が30分だったらまだしも、たった2分くらいで謝罪するの?」というのがその思いでしょうか。


かつて海外において交通機関で移動した際には、5分や10分の遅れは日常茶飯事でした。


2分程度で謝っていたら、1日に何度謝ることになるか分かりません。

 

これは、海外の人たちが時間に寛容だというよりは、日本国民の時間へのごだわりが強いことによるものだと思われます。

 

それは、利用者への配慮ということはもちろんですが、交通機関を運転する人たちの定刻運行に係るプライドがそうさせているのに違いありません。

 

2分遅れたことでどれだけの人が影響をこうむるかを考えたら、このアナウンスの持つ意味がよく分かります。

 

日本人の時間遵守のトピックを扱った、杉田敏先生の「現代ビジネス英語」(NHK出版)では、日本人は学校で「5分前精神」(5-minutes-before-spirit)を教えると紹介しています。

 

幼い頃から浸み込んだ、他人の時間を奪ってはいけないという気持ちがそうさせるということです。

 

「乗換案内」アプリも、時間に正確な日本だからこそギリギリ間に合う乗り継ぎ設定が可能なのですが、時間に関しておおらかな国ではどんな設定になっているのでしょうか。

 

ある人から「どこの国でも◯◯時間というのがあって、大体許容できる遅刻の範囲は誰もがわきまえているから、大きな問題にならない」と聞いたことを思い出しました。


今回もお付き合いいただきありがとうございました。次回の更新でお会いできたら嬉しいです。