こんにちは。
月1回、男性の高齢者宅を訪問します。
社会福祉協議会の生活支援員の業務で、本人に代わって銀行口座から生活資金を払い出すお手伝いをしているのです。
生活費やヘルパーさんにお願いする買い物費用として、月数万円を払い出すのですが、今月はちょうど新札発行のタイミングになりましたので、是非新札にしてもらおうと思いました。
外出することのできない、そのおじいさんが、自分で新札を手に入れることはできないだろうと考えたからです。
銀行窓口で「新札でお願いします」と伝えると「10枚を超えると手数料がかかりますが」という、予期せぬ返事が返ってきました。
思わず「えっ?」と言ってしまいましたが、勝手に手数料を払うこともできませんので「10枚までで結構です」と引き下がらざるを得ませんでした。
どうやら、銀行としても余り新札は出したくないようで、口座を持っている人に限っているところもあるようです。
これから大量に出てくるので、そこまで出し惜しみすることもないと思うのですが。
新札をおじいさんに見せると、普段は気難しい顔をしているのですが、この日だけは少し微笑んだように見え、しばらく新しい肖像のデザインや手触り感を楽しんでいるように見えました。
たまたまでしたが、うまくタイミングが合って、運がよかったと思っています。
気分よくして帰宅し、この話を家人にしたところ「それでうちの分はどうなってんの?」と問い詰められてしまいました。
そのときになって、我が家にはまだ1枚も新札がなかったことに気がついたのでした。
それにしても、1万円札の「1」と千円札の「1」のデザインが微妙に違うのはどうしてなのでしょうか。
間違いを防ぐ意味があるのかもしれませんが、もしかしたら、チェックミスかも?と疑ったりしています。
今回もお付き合いいただきありがとうございました。次回の更新でお会いできたら嬉しいです。