こんにちは。

 

4月からオンエアされていた春ドラマがいずれも最終回を迎えました。


いつもシーズンの初めにプレビューとして、独自の「お勧め3選」を紹介していますが、実際ストーリーが展開していくと、当初紹介したのとは異なるダークホース的な作品が登場することがあります。

 

今回でいえば、「花咲舞が黙っていない」「Destiny」「9ボーダー」が当初のお勧めでしたが、途中から圧倒的存在感を示してきたのが、「アンメット ある脳外科医の日記」(フジ系・月22時)でした。

 

杉咲花さん演じる記憶障害の脳外科医は、若葉竜也さん演じる婚約者の同僚医師のことさえ、忘れてしまって、毎日をノートに記すことで、日々の記憶をつないでいました。

 

物語は、同僚が2人を温かく見守るなかで進むのですが、BGMを極力抑えた透明感のある演出、杉咲さんの自然な演技あいみょんさんの切なげな主題歌など。


他作品には見られない、丁寧な作品づくりが感じられました。


そして迎えた最終回で、困難な手術を乗り越えてようやく目を覚ました杉咲さんに若葉さんが、「分かりますか」と声をかけます。


ここが一番感動するはずのシーンなのですが、杉咲さんが「・・・」と応じたところで、ドラマは終了します。

 

最近、耳が遠くなってきたのか、肝心の言葉がどうも聞き取れません。


何度か再生してみましたが、それでも分かりません。


しばらく悶々としたあと、ネットで確かめてようやく「分かります」と応えたことが判って、納得したのでした。

 

長編の映画を見終えたような、充実感のあるラストシーンでした。


確かにこの春、一番の「秀作」でした。

 

今回もお付き合いいただきありがとうございました。次回の更新でお会いできたら嬉しいです。