こんにちは。


前回、社労士として判例学習が大切であることを記事にしました。


それじゃあ、どのようにして学びを続けているのかと(もしかしたら)興味を持つ人もいるかもしれないと思い、今回は「極私的学習法」をまとめてみます。


いろいろ試したなかで、一番使いやすいと感じている教材は「最新重要判例200」(弘文堂刊)です。


大内伸哉教授による著書で、現在は第7版が出ています。労働事件に関する判例と重要な裁判例が1頁に一つずつ掲載されています。


事案の概要、判旨、解説がワンセットになっていて、使い勝手がよく、例えば「1回3判例」などと区切って学習すれば、負担も少なくて済みます。


特定社労士の特別講習のサブテキストとしても紹介されており、受験者は必携かもしれません。


もう一つは、「別冊ジュリスト労働判例百選」(有斐閣刊)です。労働法の研究者が事件ごとに担当して執筆しており、専門性が高いです。


執筆者によって個性が出ますので、全体のまとまりは、上記の「200」の方があり、こちらはどちらかというと、ガッツリ深掘りするのに合います。


そして、時間短縮で学習したい人にお薦めなのが、「実務のための労働判例読本」(経営書院刊)です。


弁護士の芦原一郎先生による判例解説ですが、YouTube動画もあり、多面的に学習できます。


これが優れているところは、最新の判例から下級審の裁判例までがカバーされていて、「1判例当たり、書籍3分+動画3分」で完結するところです。


タイパでは、これが一番かもしれません。


もちろん、報道に出た新しい判例で興味のあるものは、「最高裁ホームページ裁判例検索」で判決文全文を取り出すこともできます。


判決後すぐに掲載されるので、速報性に優れていますが、こちらの方は、余程時間的余裕がないと、途中で挫折することになりかねません。


それぞれよいところ、そうでないところがありますが、これらを組み合わせて、効率的に、そして楽しく学習するのが長く続く秘訣かもしれません。


今回もお付き合いいただきありがとうございました。次回の更新でお会い出来たら嬉しいです。