こんにちは。

 

週1回、一緒に企業廻りをしている同僚から、最近スーパーではカット野菜がすごいことになっていると聞きました。

 

何でも、野菜コーナーの一画に、キャベツ、レタス、ニンジン、キュウリ、水菜、コーンなどを細かく切り刻んで、コンパクトにパッケージした商品が大量に品揃えされ、並んでいるというのです。

 

その同僚は単身ですので、栄養補給の面からカット野菜のお世話になっていて、とても重宝しているようです。


単品で買うとどうしても最後は残ってしまい、食品ロスが出てモッタイナイというのも、カット野菜購入の理由だといいます。

 

同じ理由で、単身ばかりか、共働きの若いカップル、それに高齢者にも好評で、売り場面積が徐々に拡大してきたのです。

 

最近の野菜価格の乱高下も、カット野菜人気に火を付けたのかもしれません。

 

そうしたところ、先日訪問した事業所では、まさにそのカット野菜の加工を手掛けていました。


そこは従業員100名くらいの小規模事業所ですが、その8割は海外からの技能実習生です。


ベトナム、中国、インドネシアなど、多国籍の実習生が野菜の加工から容器詰めまでの作業に当たっていて、それがスーパーに並んでいるのです。

 

この事業所は3年前にこの分野に進出してきましたが、カット野菜ブームに乗って、業績は好調で、さらに事業拡大を準備しているといいます。

 

ただ、人材不足は深刻で、事業拡大分も技能実習生で埋めざるを得ないと断言します。

 

ヒット商品の裏にも、深刻な人材不足とそれを埋める外国人労働者の存在が見えてきました。


彼らの働きがなければ、日本の食卓も成り立たなくなっているのです。


切り刻んだキャベツを食べながら、しみじみ複雑な気持ちになるのでした。

 

今回もお付き合いいただきありがとうございました。次回の更新でお会いできたら嬉しいです。