こんにちは。
今年の4月から晴れて(?)フリーランスとなって、早2か月が経ちました。
フリーランスの仕事として、本業の社労士業務に加えて、週1日の企業訪問のコーディネーターと、随時の学生のキャリア支援相談が入ります。
自由に自分の時間が使えるということでは、そのメリットを享受できていると思っています。
こういう複数の肩書を持つ者を今では「スラッシュワーカー」と呼ぶそうです。
役職や資格を「/」(スラッシュ)で区切ることから、この呼び名が付いたらしく、私の場合は「社労士/コーディネーター/相談員」となります。
名刺にもそう書こうと思ったのですが、確か「倫理研修」で、住所と事業所を一緒に書くのはダメと言われたのを思い出し、今は控えています。
それならいっそのこと「スラッシュワーカー」とするのも一つの手で、こちらの方がインパクトがあるかもしれません。
しかし、フリーランスも楽ではありません。
自分の力で稼がなくてはならないのはもちろんですが、4月から任意継続とした健康保険料の支払いで毎月2万8千円が飛んでいきます。
これから来るのが、6月から始まる住民税の支払いです。
昨年までは給与天引きで負担感が少なかったのですが、普通徴収となると話は変わります。
さらに昨年の給与所得に対して課税されますので、結構な負担額になりそうです。
住民税の定額減税もありますが、2名分の2万円では「焼け石に水」の状態です。
これまでのところ、フリーランスで得た「自由」が新たな保険料・税負担に勝っている状態(自由>保険料等負担)ですが、これがそのうち逆転するようなことにもならないか、不安です。
そんななか、いわゆる「フリーランス保護法」が今秋11月に施行されますが、その理解を深めるのに最適な新刊書籍があります。
「労働法はフリーランスを守れるか」(橋本陽子著・ちくま新書)では、労働者性に関する考察や海外のフリーランス法制が丁寧に紹介されています。
個人的にはいまさら労働法に守ってほしいとは思いませんが、フリーランスのなかには、厳しい条件で働いている人が多いのも現状です。
新法がそうした状況を少しでも改善することに期待したいと思います。
今回もお付き合いいただきありがとうございました。次回の更新でお会いできたら嬉しいです。