こんにちは。

 

5月が終わろうとしています。


季節はずれの台風の襲来に少しとまどいましたが、世界的な異常気象のなかではそう珍しいことではないのかもしれません。

 

余り報じられていないので、これまで知らなかったのですが、5月から7月までは「マイナ保険証利用促進集中取組月間」とされているようです。

 

この期間中、医療関係者が「総力」を挙げてマイナ保険証の利用促進に努めるとされています。


ところが、5月中にかかった病院やクリニックの窓口で、マイナ保険証の利用を勧められたことはありませんでした。

 

「総力」というのは「掛け声」だけなのでしょうか。

 

その陰で、6月からの診療報酬改定の一環として、診察代に80円程度が加算されるということです。


「医療DX推進体制整備加算」という長い名称の制度なのですが、医療体制の整備のために国民負担が増えることは確かです。

 

しかも、マイナ保険証を使っても使わなくても同額ということらしく、ある意味平等なのですが、逆に言えば何のための加算なのかよく分かりません。

 

さらに知られていないのは、病院等でのマイナ保険証の利用量増加に応じて最大10万円(病院は20万円)が一時金として支給されるようです。

 

チラシ配布や声掛けが条件らしいですが、何とも牧歌的な誘導策で、診察代が上がる陰で、こんな措置が行われているのは、何とも歯がゆい限りです。

 

これまであの手この手を尽くして普及に努めてきたのですが、利用率は5.47%(令和6年3月末)に止まっています。

 

紙の保険証廃止の12月2日まであと半年。

コペルニクス的転回のため、社労士としてできることを考えていきたいと思っています。

 

今回もお付き合いいただきありがとうございました。次回の更新でお会いできたら嬉しいです。