こんにちは。

 

前回、定額減税での事務の増加をボヤいている、若い事業主の話を紹介しました。

 

どうして、わざわざ源泉所得税を控除する形で減税するのかという、事業主にとっては素朴な疑問でした。

 

手間だけ増えて大変だというのです。


その事業主は、会社経営から経理まで一人で引き受け、十数名のスタッフの給与計算も、会計ソフトを使いながら自分でやっているのです。

 

今回もソフトで自動的にやってくれるところは多いようですが、控除額が間違っていないか、どうやって減税額が控除されるかなどのスタッフへの説明は、自分でやらなくてはいけないといいます。

 

こんな現場の大変さまで分かったうえで、今回の仕組みを考えたのか、いささか疑問です。

 

フリーランスである私自身も、どんな形で減税されるのか、実はよく分かっていません。


どうやら、確定申告の段階で精算する形になるらしいですが、具体的な手法はどこにも示されていません。

 

会社員が減税を実感できる6月に、フリーランスや個人事業主はそれを実感することができず、少なからず不満が残りそうです。

 

さらに、ブラックボックスになっているのは、収入が少なくて、源泉所得税から順番に控除しても、12月までに引き切れない人や、逆に扶養家族が多くて同じように引き切れない人の取扱いです。

 

こうした場合には、引き切れなかった額は、1万円単位で切り上げて「別途支給」するとされています。


確かに切下げよりはましですが、すべての恩恵を受け終えるのは、かなり先のことになります。

 

このように、とにかく不思議でいろいろと大変な定額減税が6月からやってくるのです。

 

今回もお付き合いいただきありがとうございました。次回の更新でお会いできたら嬉しいです。