こんにちは。

 

週末、嬉しい新聞記事を見つけました。

小さなベタ記事でしたが、とても意義深い内容でした。

 

元旦の地震で被災した「輪島千枚田で田植えが始まる」との見出しで始まる記事は、地元の関係団体と全国の棚田オーナーとが手植えで苗を植えたことを紹介しています。

 

このブログで、以前訪れたことのある能登半島の棚田が今回の地震で大きな被害を受け、多くの田んぼでひび割れが起きたことを紹介しました。


その時の現地の写真を見る限りでは、今年の作付けはとても無理なように感じました。

 

早くて来年になるだろうと誰もが思っていたに違いありません。


それでも、地元の人たちはあきらめてはいなかったのです。

 

報道によると、全部で1004枚(まさに千枚田)あるうちの約120枚の田んぼで田植えが行われたということです。

 

そこに至るまでには、棚田復活に向けた関係の皆さんの並々ならぬ情熱があったことでしょう。


自身の生活が元に戻らない人もいるなかで、復興の象徴となるとの思いで努力を重ねられたものと想像します。本当に頭の下がる思いがします。

 

地域全体の復興はまだまだのようですが、震災前の生業を取り戻しつつあるといった報道が毎日のように聞こえてきます。


今回の田植えのニュースも、地域に勇気を与えてくれるものになればと願っています。

 

今年の秋に、黄金色の稲穂が豊かに実る光景を是非見てみたいと思います。


そのときには、これまでの日常が今よりもさらに戻っていることを願ってやみません。

 

微力な私たちができることは、そうした復興の道筋をいつまでも忘れずに見守ることくらいしかありませんが。

 

今回もお付き合いいただきありがとうございました。次回の更新でお会いできたら嬉しいです。